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スーパーロボット大戦パーフェクト 完結篇
第二十話 シャピロの本性
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                第二十話 シャピロの本性
 アラドはフロンティアの街を歩いていた。ランカの音楽が聴こえてくる。
「あれ、本格デビューしたんだ」
「そうみたいね」
 一緒にいるゼオラが応える。
「実は私も誘われたことがあるけれど」
「ああ、ゼオラもなんだ」
「フェアリさんとシルヴィアちゃんと一緒にね」
「三人一緒に?」
「そう、三人一緒にね」
 こうアラドに話すのだった。
「スカウトされたことがあるわ」
「フロンティアって芸能とか盛んなんだな」
「ギャラクシーもそうみたいだけれどね」
「あっちもか」
「そうよ。今は結構距離が離れてるみたいだけれど」
 アラドに話していく。その街中で。
「それでもお互いに交流があったりしてね。盛んみたいよ」
「そうなんだ」
「あんただって音楽は好きよね」
「まあな」
 ゼオラの言葉に笑顔で返す。
「けれど俺はやっぱりな」
「食べるのが一番いいの?」
「やっぱり食うのが一番だよ」
 笑顔をさらに明るいものにさせての言葉だった。
「人間腹一杯食わないと死ぬからさ」
「それでいつも御飯は丼に五杯なのね」
「ああ、そうさ」
 その通りだと答えもする。
「もう食わないと死ぬからさ」
「それだけ食べないとなのね」
「人間食わないと死ぬぜ」
 これは正論であった。
「それにゼオラだってかなり食ってるじゃねえかよ」
「否定はしないわ」 
 こうは言っても少しバツの悪そうな顔であった。
「それでもあんたよりは少ないわよ」
「俺そんなに食ってるかな」
「甲児君位ね」
 そこまでだという。
「まあうちの部隊食べる人多いけれど」
「そうだよなあ。全体で普通の部隊の四倍は食ってるよな」
「まずそれだけは食べてるわね」
 ゼオラも実際にそれだけだと予測していた。
「もうかなり食べてるから」
「だよなあ。ただな」
「ただ?どうしたの?」
「ラクスさんやミナキさんの料理はな」
 ここで出したのは二人だった。
「あれは食えないけれどな」
「アズラエルさん食べてるわよ」
「あの人はまた特別だよ」
 こうしたことでも常人離れしているアズラエルだった。
「またな」
「それもそうね。けれど」
「けれど?どうしたんだよ」
「あんたやっぱりあの話本当なの?」
 アラドに顔を向けて問うてきたのである。
「ほら、フロンティアの街でイルイちゃん見たって話」
「ああ、あれか」
「そう、あれよ」
 まさにそれだというのである。
「あの話見間違いとかじゃないわよね」
「俺が嘘言うか!?」
 アラドはゼオラの問いにまずはこう返した。
「言わないだろ。違うか?」
「言われてみればそうね」
 顎に左の人差し指を当てて眉をしかめさせたうえでの言
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