第2試合
【第2試合】 VSノワールプペ(6)
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に変化させ、ダイヤモンドに物質変換させた。そして真・悪魔将軍プペはギラギラと派手な輝き方をする鏡に、自らの頬を写した。
「プペェ! くだらん! なにが覚悟か? なにが血の誓約か? こんな無意味なもの、消してしまえばそれでしまいよ!」
真・悪魔将軍プペはフンと鼻を鳴らしながら、マッスルオウスキッスを拭い取った。そしてダイヤモンドの鏡に、真・悪魔将軍プペは頬を写す。
「プペプペプペプペプペッ! なにが48の殺人技のひとつか! このとおりきれいさっぱりと消えて……んん? これはどうしたことか?」
ダイヤモンドの鏡にはマッスルオウスキッスがくっきりと写っている。真・悪魔将軍プペは再度、ごしごしと頬を拭う。
「……な、なんだこれは」
しかしマッスルオウスキッスは消えていない。ダイヤモンドの鏡にしっかりと写り込んでいる。
「プペェ! こ、このぉ! ふざけおってぇ!」
真・悪魔将軍プペは、がしがしと頬を擦り上げる。表面が削れてしまうほどに、真・悪魔将軍プペはむきになって激しく擦る。しかしそれでもマッスルオウスキッスは消えない。
「プペェ! なんだというのだ! 腹が立つほどにしつこい! 気味が悪いわ!」
懸命にマッスルオウスキッスを消そうとする真・悪魔将軍プペを見て、ミーノは口を開く。
「どんなに消そうとしても、マッスルオウスキッスは消えないのですぅ。マッスルオウスキッスは正義超人であるキン肉マンルージュ様の血に、マッスルアフェクションが混ざり込んでいるのですぅ。悪魔であるあなたには聖なる血の刻印は絶対に消せないのですぅ。試合終了まで、マッスルオウスキッスは絶対に消えないのですぅ」
真・悪魔将軍プペはミーノに向かって嘲笑する。
「プペプペプペプペプペッ! そうか、消せぬのか! ならば、取り去ってしまえばよい!」
真・悪魔将軍プペはマッスルオウスキッスがある頬に、人差し指と中指を突き刺した。
“バキャッ! べりばりごりぃ! バギャガッ!”
真・悪魔将軍プペは強引に、マッスルオウスキッスがある頬の部分を引き剥がす。そして剥がし取った頬を、真・悪魔将軍プペはミーノの足元に投げつけた。
「プペプペプペプペプペッ! これで気色の悪いションベンガキ超人のキスマークは、完全に消えたわ!」
真・悪魔将軍プペは笑い上げながら、失った頬を再生する。
「果たしてそうでしょうか? ですぅ」
ミーノの言葉を聞いて真・悪魔将軍プペは、自らの頬を鏡に写す。ギラギラと下品に光り輝く鏡には、くっきりと、はっきりと、しっかりと、マッスルオウスキッスが写っている。
「……ププペペペェ……プペプペプペプペプペッ! そうか! 確かに消えぬ! 全く消えん! ならば! そこの
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