第2試合
【第2試合】 VSノワールプペ(6)
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、心配で、夢中で、そして、愛しているのですぅ」
「プペプペプペプペプペッ! 愛?! 愛しているだと!? プペェツ! 気色悪いわ! 愛だの、好きだの、心配だのと、こんなションベンガキ超人なんぞに、無駄に感情移入しおって!」
真・悪魔将軍プペはいまいましいと言わんばかりに、ぎりぎりと歯を鳴らす。
「いつの時代も貴様ら正義超人と人間どもは、べたべたと馴れ合いおって! むしずが走るわ!」
「真・悪魔将軍プペ……あなたは、わかろうとしていないだけなのですぅ。わかろうとすれば、気がつきさえすれば、たとえ悪魔であるあなたにでも、正義、そして愛の偉大さが、絶対にわかるのですぅ」
真・悪魔将軍プペは苦々しい顔をしながら、ダイヤモンドの唾を吐き捨てる。ダイヤモンドの唾は猛烈な速さで、ミーノに襲いかかる。
“ばちゅうんッ”
キン肉マンルージュは素早く反応し、ミーノの前に立ちはだかった。そして宙を握り締める。
キン肉マンルージュの手にはダイヤモンドの唾が握られている。
「仮にも悪魔将軍の名を授かっているんでしょう? だったら相手を間違えるような恥ずかしい真似、しちゃダメだよ」
キン肉マンルージュは握っているダイヤモンドの唾に力を込め、マッスルアフェクションをまとわせる。そして真・悪魔将軍プペに投げ返す。
「ふん、こざかしい」
ピンク色に輝くダイヤモンドの唾は真・悪魔将軍プペのデヴィルディスペアに触れ、一瞬にして蒸発してしまった。
「ションベンガキ超人よ、貴様がそうまで言うのなら、悪魔将軍の名に恥じぬよう、真の九所封じである破滅の九所封じで、貴様を滅ぼしてやろうぞ」
「わたしは滅びないよ。だって正義は、絶対に滅びないんだから」
キン肉マンルージュは先程ダイヤモンドの唾を握った手を、ゆっくりと開いた。ダイヤモンドを受け止めた衝撃のせいで、手の平には線状の傷が数本ついている。そして傷からは、じわりと血がにじみ出ている。
キン肉マンルージュは小指の先で、血のついた手の平に触れた。指先が赤く染まる。そして小指でそっと、唇をなぞった。
キン肉マンルージュは傷のついていない方の手の平にキスをし、その手の平を真・悪魔将軍プペの頬に押し当てる。
「マッスルオウスキッスは堅い誓い。血の誓約。マッスルオウスキッスを与えた者は、必ず打ち倒す。マッスルオウスキッスは聖なる血の刻印」
キン肉マンルージュはそっと手を離した。
「48の殺人技のひとつ、マッスルオウスキッス」
真・悪魔将軍プペの頬には鮮血のキスマークがついている。
「先の戦いでも、そうやってグレート・ザ・屍豪鬼につけていたな……そうか、これは貴様なりの覚悟というわけか」
真・悪魔将軍プペは右手を鏡の形
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