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美少女超人キン肉マンルージュ
第2試合
【第2試合】 VSノワールプペ(6)
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まれているハートは、地面に落ちると、まるで降り落ちた雪のようにはかなく消えた。

「……? ……?? ……??? ……???? ……?????」

 静まりかえる会場。そんな中、キン肉マンルージュはお尻を突き出し、ウィンクしながら投げキッス後のとがった口を見せている。
 そんな彼女を誰もが頭の中を疑問符でいっぱいにして、呆然と見つめる。そしてしばしの沈黙が、周囲を包み込む。

「パーフェクション? もしかして完全なる火事場のクソ力、火事場のクソ力パーフェクションが使えるようになったのですぅ?!」

 静寂を破るように、ミーノは口を開いた。

「うん、話せば長くなるから、手短に説明するけど……わたしね、超人墓場の入り口、死者の大扉の目の前にいたの」

「死者の大扉?! くぐったが最期、二度と現世には戻れないとされている、あの超人墓場の入り口にですぅ?!」

「その大扉の前でね、完全のマスクに会ったの」

「か、完全のマスク?! ですぅ!? 確かキン肉神殿で、厳重に守られているはずなのですぅ……」

 真・悪魔将軍プペは苦々しい顔をして、舌打ちをした。

「プペェ……ゴールドマンとシルバーマン兄弟の仕業か……チィッ、余計な真似をしくさりおって……」

 ぶつぶつと文句を口走る真・悪魔将軍プペを尻目に、キン肉マンルージュは説明を続ける。

「完全のマスクは、わたしの中で眠っていた火事場のクソ力を、すべて外へと引っ張り出したの。それでね、その火事場のクソ力をコントロールしろって……それがすっごく難しくて、すっごく苦しかったよ……どんなに頑張ってもね、どんどん勝手にでちゃうの……でちゃって、でちゃって、とめどもなくでちゃうの……いま思い出しただけでも、わたし……ちびっちゃいそう……」

 キン肉マンルージュは頬を赤らめながら、内股になってもじもじしている。

「火事場のクソ力は扱いがとても難しく、超大パワーを得られるかわりに、生命エネルギーの消費が凄まじいのですぅ。自らの命を落としかねない、諸刃の剣なのですぅ。現キン肉族の王子である万太郎様は、火事場のクソ力チャレンジでようやく完全な火事場のクソ力を扱えるようになったのですぅ……そうですかぁ、完全のマスクはかなり荒っぽい方法で、キン肉マンルージュ様に火事場のクソ力のコントロールを身につけさせたのですね」

 キン肉マンルージュとミーノが話し込んでいる横で、突然、巨大な黒い火柱が上がった。

“ぐごおおおぉぉぉごごごごごおおおッ”

「プペプペプペプペプペッ! 火事場のクソ力がようやく解放され、覚醒したというわけか! 面白い! まったくもって面白い! ならば余の魔界のクソ力と、貴様の火事場のクソ力、どちらがより優れたクソ力なのか、はっきりさせようではな
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