第2試合
【第2試合】 VSノワールプペ(6)
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った、雄々しくも可憐な天使の姿があらわとなった。
「そ、そのお姿は!? ですぅ」
「プペェ! まさか、こやつ……目覚めたというのか?!」
先程まで全身がどす黒く変色していたキン肉マンルージュ。誰もが絶命したと思っていたキン肉マンルージュが、まるでイリュージョンのように、一瞬で全く別の姿になって登場した。
「ここは……ッ! わたし、戻ってこれたんだあ!」
キン肉マンルージュはきょろきょろと周囲を見渡しながら、安堵と歓喜の声を上げる。
「おかえりなさいですぅ! ルージュ様ぁ!」
ミーノは涙でぐしゃぐしゃになった顔を腕で拭い、こぼれんばかりの笑顔をキン肉マンルージュに向けた。
「ただいまだよ! ミーノちゃんッ! 心配かけて、ごめんねッ!」
ミーノに負けないくらいに輝かんばかりの笑顔を、キン肉マンルージュはミーノに向けた。
「……って、あれ? みんなが私を見てる? なんだか注目されちゃってる?」
会場中の視線が自分に向けられていることに、キン肉マンルージュは気がついた。
「皆様、不思議に思っているのですぅ。かくいう私も、とっても不思議なのですぅ。先程まで全身が真っ黒に変色していて、更に致命傷ともいえる負傷を身体中に負っていて……どう見ても絶命している……と思っていたら、いきなりビカビカッと輝きだして、姿かたちが変わった、いかにもパワーアップしたと言わんばかりのキン肉マンルージュ様が、目の前に現れて……まるで凄腕マジシャンのスーパーイリュージョンを見せられた気分なのですぅ」
「……そっか、いきなりこんな格好で戻ってきたんだもんね……みんな困惑してるよね……じゃあ! わたし、またやっちゃよッ!」
キン肉マンルージュはその場でくるりと身体を一回転させ、4本の髪の束をなびかせる。きらきらとマッスルアフェクションが揺らめき、ぽわぁと全身が緩く光り輝いた。
「正義は、みんなの中にある! みんなの正義を守りし、守護天使!」
キン肉マンルージュは胸に何かを抱きかかえるように、両腕を胸の前に出して、抱え込む格好をする。そして、ぱぁっと、胸に抱いていたマッスルアフェクションを周囲に撒いた。周囲にはきらきらと、光り輝く花びらのように、マッスルアフェクションが舞い散る。
「へのつっぱりはご遠慮願いマッスル! マッスル守護天使、キン肉マンルージュ! パ〜〜〜フェーック、ショ〜〜ーーーンッ!!」
キン肉マンルージュは小さく投げキッスをしながら、お尻を突き出す。そしてお尻で“P”という文字を宙に描く。
“ずびゅばちゅごーん”
キン肉マンルージュの背後で、ピンク色のファンシーすぎる爆発が起こる。そして周囲にはピンク色に輝くハートが舞い散る。
中心に“R”と刻
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