第2試合
【第2試合】 VSノワールプペ(6)
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ですぅ……今は、信じるとき……なのですぅ……」
ミーノは心配な気持ちで顔を曇らせながらも、必死になって逃げ回っているキン肉マンルージュを見守っている。
「そうら! そらそら! そんなとろくさい動きでは、余の剣の餌食となるぞ!」
真・悪魔将軍プペの目が怪しく光り、真・悪魔将軍プペは逃げ飛ぶキン肉マンルージュの周囲をぎゅるぎゅると回った。
そしてダイヤモンドの剣が、キン肉マンルージュの身体を切り刻む。
「き、きゃあああぁぁぁやああぁぁん!」
キン肉マンルージュがまとっているコスチュームが、所々刻まれてしまう。切られたコスチュームは、べろりと剥がれ、少女のやわ肌があらわとなる。
「そらそらそら! そうらそら! もっとだ! もっと動けい! さもなければ、貴様は余の剣によって、素っ裸にされてしまうぞ?」
真・悪魔将軍プペは下衆い声で笑い上げながら、キン肉マンルージュをせきたてる。
「貴様のようなションベンガキ超人のことだ、フルヌードなんぞ、まだ異性に晒したこともなかろう? そんな汚れを知らないションベンガキ超人の裸体を、これだけの大観衆に、堂々とお披露目というこうか!」
「いやあ! いやあああん! そんなの、そんなのは、恥ずかしすぎマッスルぅぅぅううううッ!」
必死の悲鳴を上げるキン肉マンルージュ。そして命を削るように懸命になって逃げ続けるキン肉マンルージュ。
あまりにも必死なキン肉マンルージュは、姿が確認できないほどに強く輝くマッスルアフェクションに包まれる。そして、ピンク色の光球と化す。
「こんなところで裸んぼなんて、絶対、絶ッッッッッ対に、いやだよおおおぉぉぉおおおぉぉぉんッ!!」
キン肉マンルージュという名のピンク色の光球は、ただただひたすらに逃げ続ける。
ピンク色の光球を追いまわす真・悪魔将軍プペは、真っ黒い暗球となって執拗にキン肉マンルージュを追い詰める。
“ぶわわあああああッ”
光球と暗球が超高速で、リング上を飛び交い続ける。その勢いと衝撃で、嵐のような突風が周囲に吹きすさぶ。
光球と暗球の超高速は、どんどんと激しさと速さを増していく。そしてリング上にはピンク色と漆黒の螺旋が、何重にも重なって描かれていく。
「ううぅ……ル、ルージュ様ぁ……」
ミーノは突風を避けることなく、まともに受け止めている。
胸が張り裂けそうな気持ちにさいなまれながら、ミーノは脚と膝を踏ん張らせて、突風に立ち向かっている。
ミーノは悲痛な想いを胸に秘めながら、光球と暗球の大逃走劇を見守っている。
そんなミーノに、そして観客達に、光球から飛び散っている汗が降り落ちてくる。
“うわッ? な、なんだ? 雨?”
“こんなに天気いいのに? 天
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