第2試合
【第2試合】 VSノワールプペ(6)
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された受刑者のように、首から下がぶらりとぶら下がっている。
「さあ、余が貴様の手を握ってやろう。さすれば貴様は苦みや痛みから解放される。なにも考えられずに、ただただ真っ白な空間の中を脳内で彷徨い続け、漂い続けるがよい。この破滅の九所封じ、セミファイナル、握手でな」
真・悪魔将軍プペはキン肉マンルージュの手を握ろうとする。
“ずばしぃ”
キン肉マンルージュは真・悪魔将軍プペの胸を蹴り上げ、そのまま後方に一回転してリング上に着地した。
「苦痛なんか怖くないよ! 怖いのは、あんたに負けちゃうことだよ!」
「なあに、怖いのなんぞ一瞬だ。さっさと余に倒され、楽になるがよい」
真・悪魔将軍プペは全身をダイヤモンドに変化させる。そして両手からダイヤモンドの剣を出現させた。
「喰らえい! 地獄のメリーゴーラウンド!」
真・悪魔将軍プペは前方宙返りをしながら、キン肉マンルージュ目掛けて突進する。
「ひぃうッ! きゃわわうぅッ!」
キン肉マンルージュはバックステップでコーナーポストまで下がり、そのままコーナーポストの先端に飛び乗った。そしてキン肉マンルージュは思い切り飛び上がる。
「プペプペプペプペプペッ! それで逃れたつもりか!」
真・悪魔将軍プペはぎゅるぎゅると回転しながら方向転換し、上空にいるキン肉マンルージュに向かって突進する。
「きゃふわッ! お、追い掛けてくるッ?!」
キン肉マンルージュは宙で半回転し、リングに向かって急降下する。
真・悪魔将軍プペはキン肉マンルージュの動きに合わせるように、同じく急降下を始める。
“ずたん”
キン肉マンルージュがリング上に着地すると、そこを狙いすまして真・悪魔将軍プペが突っ込んでくる。
「うわううぅッ! あ、危ないよお!」
キン肉マンルージュは真・悪魔将軍プペから逃れるようにリング上を逃げ回る。そして真・悪魔将軍プペはそんなキン肉マンルージュを執拗に追いかけまわす。
「ひゃわううぅッ! し、しつこいよお!」
どんなに逃げ回っても、そのすぐ後ろには常に真・悪魔将軍プペが迫ってきている。
ふたりの動きはどんどんと速度を増していき、常人の目では追えないほどに速くなっていく。
「すごいのですぅ、キン肉マンルージュ様。あれほど難しいと言っていたマッスルアフェクションによる身体のコントロールを、これほどまでにこなしてしまうなんて」
“ぴしゃり”
ミーノの頬に生温かいものが当たる。
ふたりの壮絶な追いかけっこを見守っているミーノに、大粒の水滴が降り掛かってきた。
ミーノは水滴を手にとり、それを見つめる。
「これは……汗? なのですぅ……」
“ぴしゃりッ、ぴ
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