第2試合
【第2試合】 VSノワールプペ(6)
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ジュはキャンバス上に倒れ込んでしまう。
「……ううぅん……は、破滅の九所封じのせいで、全身が動かないから……動いてくれない身体を、マッスルアフェクションで無理やり動かしてるの……だけどそれが……すっごく難しいの……」
キン肉マンルージュは不意に、背後に顔を向けた。しかしそこには真・悪魔将軍プペの姿は無かった。
「い、いない……どこにいるの……」
真・悪魔将軍プペの姿を見つけられないキン肉マンルージュは、きょろきょろと周囲を見渡す。しかし真・悪魔将軍プペはどこにもいない。
キン肉マンルージュはうつ伏せに倒れたまま、顔を前に戻した。
“がつッ”
キン肉マンルージュの顎の下に、真・悪魔将軍プペの足先があてがわれる。
真・悪魔将軍プペはいつの間にか、キン肉マンルージュの目の前に移動していた。
真・悪魔将軍プペはつま先でキン肉マンルージュの顔を上げさせる。
「プペプペプペプペプペッ! マッスルアフェクションによる身体操作が難しい? それはそうだろうな。いきなりマッスルアフェクションを使いこなせというのは、どだい無理な話なのだ。ましてや自らの身体を操るほどにマッスルアフェクションをコントロールするともなれば、長年マッスルアフェクションを使い込んできた熟練者でなければ、そうそう出来るものではないわ」
キン肉マンルージュはくやしそうに歯を食い縛りながら、弱々しい声を漏らす。
「マッスルアフェクションで身体を動かすのって……身体中に流れているエネルギーを操るって感じで……まるで自分の身体を、操り人形みたいに操るような……とにもかくにも、今までみたいに生身の身体を動かすのとは、全然違っていて……すごく難しい……脳みそが燃えちゃいそうなくらいに集中しなきゃだし……だからって身体を動かすことだけに集中していると、敵のことを見失っちゃうし……もう頭が変になりそうだよ……」
真・悪魔将軍プペは下卑た笑みを浮かべながら、ぐいッとキン肉マンルージュの顔を上げる。
「そうであろうな。本来、デヴィルディスペアやマッスルアフェクションというものは、生身の肉体と合わせて使うことで、本領を発揮するものだ。だが肝心の肉体がぽんこつでは、肉体とマッスルアフェクションとのバランスが大きく崩れ、むしろ自身にとって大きな負担になってしまう」
真・悪魔将軍プペはゆっくりと、脚を真上へと上げていく。
足先にキン肉マンルージュの顎を乗せたまま、真・悪魔将軍プペはキン肉マンルージュごと脚を上げていく。
ぴんと真・悪魔将軍プペの脚が伸びきり、まるでかかと落としをする直前のような、見とれてしまうほどに美しい体勢で脚が上がっている。
その足先にいるキン肉マンルージュは、顎だけで身体をを支える格好となり、まるで絞首刑を
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