第2試合
【第2試合】 VSノワールプペ(6)
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ールになっている。
コスチュームの端々にはリボンが飾られている。そしてリボンの余った紐部分は、くるりと身体に巻きついている。
とても薄いがとても濃密なマッスルアフェクションに、全身が包まれている。
「これって……レベルアップだよね! パワーアップだよね! 第2形態だよね! 進化だよね! そうだよね! じゃあ決め台詞もポーズも変えないとね!」
キン肉マンルージュはその場でくるりと身体を一回転させ、4本の髪の束をなびかせる。きらきらとマッスルアフェクションが揺らめき、ぽわぁと全身が緩く光り輝いた。
「正義は、みんなの中にある! みんなの正義を守りし、守護天使!」
キン肉マンルージュは胸に何かを抱きかかえるように、両腕を胸の前に出して抱え込む格好をする。そして、ぱぁっと、胸に抱いていたマッスルアフェクションを周囲に撒いた。周囲にはきらきらと光り輝く花びらのように、マッスルアフェクションが舞い散る。
「へのつっぱりはご遠慮願いマッスル! マッスル守護天使、キン肉マンルージュ!」
力強いキン肉マンルージュの声に呼応するように、キン肉マンルージュの背中にはマッスルアフェクションでできた、光り輝く2枚の翼が広がる。
そして額がマッスルアフェクションによって、ピンク色に光り輝く。輝く額には、丸文字で“肉”の文字が刻まれる。
「パ〜〜〜フェーック、ショ〜〜ーーーンッ!!」
キン肉マンルージュは小さく投げキッスをしながら、お尻を突き出す。そしてお尻で“P”という文字を宙に描く。
“ずびゅばちゅごーん”
キン肉マンルージュの背後で、ピンク色のファンシーすぎる爆発が起こる。そして周囲にはピンク色に輝くハートが舞い散る。
中心に“R”と刻まれているハートは、地面に落ちると、まるで降り落ちた雪のようにはかなく消えた。
『……………………少女よ』
ウィンクしながらお尻を突き出し、投げキッス後のとがった口を見せているキン肉マンルージュ。そんな彼女に、謎の声の主は勇気を振り絞って話しかけた。
『……少女よ……いや、何も言うまい……』
そしてしばしの沈黙が周囲を包み込む。
言葉を失った謎の声の主は、笑顔のままお尻を突き出して静止しているキン肉マンルージュを、生暖く見つめている。
『……弟よ……これでよかったのだろうか……私には何が何やら、わからなくなってきたぞ……』
『兄さん、時代だよ。時代がそうさせているんだよ』
キン肉マンルージュはふと、謎の声が真上から聞こえてくることに気がつく。そしてキン肉マンルージュはふいに、顔を真上に向けた。
「あ」
キン肉マンルージュは間の抜けた、驚きの声を上げる。そこには金と銀が織り混ざった光を放つ、完全のマスク
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