第2試合
【第2試合】 VSノワールプペ(6)
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「使命……正義超人の……使命……しめい……そ、そんなの………………そんなの決まってるよ!」
突然、キン肉マンルージュから放出されているマッスルアフェクションの火柱が、ごおおおおおッ! と勢いを増した。火柱は轟炎と化し、空をも焼きそうな勢いである。
「正義超人の使命! そんなのわたしが幼児の頃から知ってるよ! わたしが乳児だった頃から知ってたよ! それは」
キン肉マンルージュが言いかけると、轟炎は小さくなり、縮みだした。しかし勢いが弱まったのではない。炎は密度が高まり、濃密、濃縮されたような、ひと際に輝く光炎へと変化していく。
異常な濃度のマッスルアフェクションが、キン肉マンルージュの全身を包み込む。ごうごうと放出されどおしであったマッスルアフェクションは、キン肉マンルージュの表面上を滑らかに流れ、表面上にとどまっている。
「わ、わ、わあ、な、なにこれぇ」
キン肉マンルージュは不思議そうに身体を見つめている。
『少女よ、よくぞマッスルアフェクションをとどめた。これでそなたの器が完成した。今後はその器を拡げられるように、切磋琢磨するのだ』
キン肉マンルージュは周囲を見渡しながら、謎の声に向かって言葉を返す。
「器? 完成した? 何? どういうことなの? 教えて! 何がどうなっているの?! わたし、どうなっちゃったの!?」
『少女よ、今こそ目覚めよ! 完全なる火事場のクソ力、火事場のクソ力パーフェクションを発動するのだ!』
“どおおぉぉおおおぉぉぉんッ!”
キン肉マンルージュの中で何かが弾けた。何かが爆発したような、とてつもない衝撃が、キン肉マンルージュの全身を襲った。
「あ、熱い! またさっきみたいに、身体が燃えてるみたい! ……ううん、さっきよりも熱い! 熱いよ! すっごく熱い! ……でも、違う……さっきよりも熱いけど、今度のは我慢できるよ……それどころか、なんだか……心地いいよ! なんだか気持ちいい! とっても気持ちがいいよおッ!」
キン肉マンルージュの全身を包んでいるマッスルアフェクションが、カァッと眩しいくらいに光り輝いた。光の塊と化したキン肉マンルージュは、シルエットが変化していく。
「なんだろう、この感覚……涼やかだけど、熱々しくて……癒されるほどに落ちついているのけど、でも猛々しくて……優しいけど、ひどく厳しくて……極端だけど、フラットな感じ……矛盾してるけど、合理的で……いっぱいなようで、ひとつしかない……」
マッスルアフェクションの輝きは、少しづつ落ちついていく。そしてキン肉マンルージュの姿があらわとなる。
「わ、わあ!」
キン肉マンルージュは驚いた。
元々ツインテールであった髪は、更にツインテールが追加されてクアッドテ
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