暁 〜小説投稿サイト〜
西部の娘
第三幕その二
[2/2]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
せる様に言った。
「しかし・・・・・・」
 彼はここで表情を再び暗くさせた。
「何故だ、どうしても気が晴れない」
 そこへアッシュビーがやって来た。
「おう、やっと連れて来たぜ」
「ああ、有り難う」
 ランスはそれに対し言葉を返した。
「で、もう準備は・・・・・・ああ、もう出来ているな」
「ああ、手際良くやってくれた」
 ランスは縛り首の用意をした男達を親指で指し示しながら言った。
「じゃあいいや。おっ、来たぜ」
 ジョンソンが引き立てられて来た。彼はランスを睨み付けていた。
「久し振りだな」
 ランスは勝ち誇った声で声をかけた。
「・・・・・・そうだな」
 ジョンソンは言葉を返した。声には媚も諂いも無かった。強い声だった。
「大したものだな。この状況でそんな態度を取れるとは」
「生憎な。伊達に盗賊の頭をやっていたわけじゃない」
「うむ、盗賊だな、確かに」
 ランスはその言葉に対し頷いて言った。
「だとすればわかっているな」
「・・・・・・・・・」
 ジョンソンは答えなかった。

[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ