第三幕その二
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せる様に言った。
「しかし・・・・・・」
彼はここで表情を再び暗くさせた。
「何故だ、どうしても気が晴れない」
そこへアッシュビーがやって来た。
「おう、やっと連れて来たぜ」
「ああ、有り難う」
ランスはそれに対し言葉を返した。
「で、もう準備は・・・・・・ああ、もう出来ているな」
「ああ、手際良くやってくれた」
ランスは縛り首の用意をした男達を親指で指し示しながら言った。
「じゃあいいや。おっ、来たぜ」
ジョンソンが引き立てられて来た。彼はランスを睨み付けていた。
「久し振りだな」
ランスは勝ち誇った声で声をかけた。
「・・・・・・そうだな」
ジョンソンは言葉を返した。声には媚も諂いも無かった。強い声だった。
「大したものだな。この状況でそんな態度を取れるとは」
「生憎な。伊達に盗賊の頭をやっていたわけじゃない」
「うむ、盗賊だな、確かに」
ランスはその言葉に対し頷いて言った。
「だとすればわかっているな」
「・・・・・・・・・」
ジョンソンは答えなかった。
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