第三幕その一
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から声がした。
「どうやらアッシュビーの言う通りだったみたいだな」
ランスは自信に満ちた声で言った。
「逃がすな、追い詰めろ!」
どうやら追う方も馬に乗っているらしい。動きが速い。
「さて、と」
ランスはゆっくりと立ち上がった。
「縛り首の準備でもするか」
数人その言葉に動いた。
アッシュビーはそんな彼を黙って見ていた。
「ん、どうした俺の顔に何かついているか?」
「いや」
彼はランスに問われた。
「どうもあんたが変わったみたいな気がしてな」
「俺が!?」
ランスはそれを聞いて眉を上げた。
「ああ。あの男がポルカに来た時からな。俺の気のせいだといいんだが」
「かもな」
ランスはそれを聞いて表情を暗くさせた。
「しかし今はこうするしかない」
彼は声まで暗くさせて言った。
「銃は使うな、生け捕りにしろ!」
遠くからまた声がした。
「そうだ、生け捕りにしろ」
ランスはそれを聞いて言った。
「そうでなければ意味がない」
彼は暗い笑みを浮かべて呟いた。アッシュビーはそれを見て顔を顰めた。
「俺も行く」
彼はそう言ってその場を離れようとした。それ以上ランスのそんな顔を見たくなかったからだ。
「ああ」
ランスはそれを了承した。
「頼むぞ」
「わかった」
アッシュビーは側に繋いであった自分の馬に乗った。そしてその場を後にした。
「ミニー、今度はあんたの番だ」
ランスは遠くへ行くアッシュビーを見ながら呟いた。
「俺はカードでしてやられた。その仕返しだ」
そして葉巻を取り出した。
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