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戦国異伝
第百十三話 評定その十一
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のことを聞いて知っている。
 それ故に政宗についてこうも言うのだった。
「天下を狙っておるそうじゃな」
「織田信長や武田信玄と同じく」
「それを狙っていますか」
「そうなればここに来ることは必須じゃ」 
 そして北条と戦うこともだというのだ。
「それを考えばじゃ」
「伊達も油断なりませぬか」
「あの家もまた」
「伊達政宗、関東には入らせぬ」
 氏康は決意も言った。
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