逃げ出す準備をしますのB
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パリ郊外、アルフィミィはひと仕事終えた帰りですの。
「レジセイア、アフリカの調査はどうですの?」
『言われた場所を探索している。しばし、時間がかかる』
「では、腐敗した政治家からお金は大分貰ったので、ちょっと時流エンジン研究所行きますの」
5、6日で特脳研に関わっていた富豪やら悪徳政治家などを襲撃して大量の活動資金をいただきましたの。でも、ニュースにならない所からもらってるので問題は有りませんの。
『では、探索を続けておく』
「お願いしますの」
アルフィミィは日本へと転移して、研究所に来たのですが…………ここがそうなのですの?
「本当に寂れていますの」
つぶやいた後に入口を潜って中に入るとすぐに白衣を着た大人がやって来た。
「お嬢ちゃん、なんのようだい? フィオナ達の友達かな?」
「アルフィミィといいますの。時流エンジンに興味が有ったのでこちらによさせていただきましたの」
「それは嬉しいね」
「できましたら、研究資料を見せて欲しいですの。もちろん、タダでとは言いませんの。取りあえず、ここに一億有りますの」
そう言って、お金の入ったトランクを見せる。お金は全てドルだ。つまり、一億ドル。それを見て、おじさんはこちらを不審そうに見詰めて来る。
「タイムマシンに乗って死んだ両親(前世)に会いたいので…………両親の遺産ですが、アルフィミィも研究を手伝わせてくれる事と時流エンジンを一台貰うという条件でなら、後九億ドルまでなら出せますの。ダメですか…………?」
必殺、涙目上目遣いを使ってみる。最悪、吸収してでも完成させてやるですの。
「わっ、わかった。資金援助と時流エンジンを譲るのは構わない。ただ、研究に参加させるかどうかは、君の知識しだいだ」
「分かりましたの」
「では、取りあえず中でこの資料を読んでくれ」
案内されたのはまさに研究所という感じな所。試作型のエンジンも置かれている。そこで読まされた論文について、おじさんと話して行く。天才となって、コバヤシ博士などの知識も有るので普通についていける。
「理論も今陥ってる問題も分かりましたの」
念動力で予知を強化して使い、限定的な未来を見る。エクサランスの時流エンジンならなんとかなる。いや、正確にはここにある実験機を見て、それが完成させられて行く過程を教えて行くのだ。
「こうやると良いと思いますの」
「成程…………しかし、ここが…………」
「それなら、こう…………」
「何やってんだ?」
「丁度良い。お前も参加しろ」
帰ってきたもう一人のおじさんも加えて、三人で時流エンジンの設計図を改造していっちゃいますの。こちらが出した意見に対して検討され未来が変わ
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