第六話「気に入らねえ、気に入らねえなぁ……えっ、飴くれる?」
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かったよ。でも、人間社会より悪魔の方が性に合っているかもね。実力が正当に評価されるところだし。ハーレムくらいなら上級悪魔にでもなれば手に入るでしょ。
さて、今後どうするかな僕は……。
† † †
「じゃあ僕はもう帰るね。ばいちゃ〜」
へにゃっとした笑みを浮かべた彼――姫咲レイくんは手を振りながら忽然と姿を消した。そう、なんの前触れもなく。
「……朱乃」
「ええ、転移魔法によるものではないですわね。それどころか魔力も感じられませんでした」
転移魔法なら転移魔方陣が展開されるはず。けれどそれがなかったいうことは、少なくとも魔法によるものではないということ。
「神器でもないのなら、これも彼の力ということでしょうね」
「ものすごい闘気でした……」
小猫ちゃんの言葉の通り、凄まじいまでの闘気が彼から感じられた。こちらの身動きがとれなくなる程の。相手に呑まれるようでは私もまだまだですわね。部長の――リアスの『女王』として精進しないと。
「ではイッセー、早速悪魔に転生してもらうわ。覚悟はいいかしら?」
「はい! お願いします!」
「良い返事ね。では、あなたに『兵士』の駒を八つ与えます」
八つ? 兵藤くんに与える駒の数を聞き、目を見張る。
歴史に残るような潜在的能力がないと八つも消費しない。嘗ての偉人たちのような。
兵藤くんは駒を全て消費するという意味を理解できていないのかキョトンとしてするも、祐斗さんが説明すると、
「マジで? えっ、うそ、俺にそんな隠された才能が!?」
と興奮した様子でガッツポーズをした。ふふ、面白いわね彼。
「さて、転生も済んだことだし、改めて紹介するわね。祐斗」
祐斗さんは前に出ると爽やかな笑顔を浮かべた。学園中の女子が虜になるのも分かりますわね。
「僕は木場祐斗。知っての通り同じ二年だよ。僕も君と同じ眷属悪魔でクラスは『騎士』。これからよろしくね」
「……搭城小猫、一年生。同じく悪魔で『戦車』。よろしくお願いします」
「三年生、姫島朱乃ですわ。オカルト研究部の副部長をさせて頂いています。これでも悪魔で『女王』を任されています。今後もよろしくお願いしますね。うふふ」
「そして、私が彼らの主でありこの部の部長を務めるリアス・グレモリーよ。家の爵位は公爵。よろしくね、イッセー」
毅然とした声で部長が微笑むと、兵藤くん――いえ、イッセーくんは顔を赤くした。あらあら、これは……うふふ。部長
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