逃げ出す準備をしますのA
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INKシステムやコバヤシ博士がやってきた違法研究の数々の知識や記憶が流れて来る。誘拐も当たり前のようにしている。リョウトやリュウセイは誘拐されて来たようだ。しかも、リュウセイと一緒にラトゥーニまで攫われてこの施設にいる。
「そろそろ眠らせて上げますの」
生体ポットの前に転移して、触手を刀のように変化させて突き刺して、殺して上げる。二人共、しっかりと吸収する。
「せめて、アルフィミィの中で生きてくださいですの。それと、リュウセイ。ちゃんとラトも助けますので、安心してくださいですの」
身体の中から不思議な感覚が新たに産まれる。
「これが念動力ですの…………さて、ラトを助けに参りますの」
研究所に拉致した人間を閉じ込めて置く隠し部屋に向かうアルフィミィを防止しようと多数の兵士が銃弾を放って来ますが…………リョウトとリュウセイ、マイ、アヤというこの世界でも屈指の念動力を持つ四人の念動力に加えて、予知を持つアルフィミィにとって、こんなもの…………無意味ですの!!
「馬鹿なっ!!」
「銃弾が止まっただと!!」
そう、念動力で銃弾を絡め取って、アルフィミィの前方の空間で弾丸は全て止めてしまってますの。え? 予知は関係無いだろ? とんでもない。アルフィミィに中る弾丸だけを予知して止めていますの。全部の弾丸を止めるとか、無理すぎますの。
「お返しですの」
軽く手を振りながら、弾丸をあちらに弾き飛ばすのですが、残念ながらそんな力は無く目くらましでございますの。
「なんだ?」
「へっ、とんだこけおどし…………え?」
でも、転移する時間稼ぎなので問題有りませんの。転移したら触手刀で首を斬り裂いて、アルフィミィのアインストを寄生させてあげますの。すると勝手に消化して吸収してくれますので次へと移れますの。
「さくさく……さくさく……いきますの」
転移と触手刀による奇襲攻撃に加えて、護衛のアインストクノッヘン、アインストグリートから触手も来るので比較的簡単に倒せますの。
「ふふ、これがアインツェルカンプですの」
どちらかというと、マナケミアのアンナちゃんかも知れませんが、この戦闘方法は楽チンですの。
「っと、ここですの」
有る一室の扉を開けて入る。そこは実験動物を捕まえておく牢屋になっている。そして、今回の場合、その実験動物とは人間ですの。牢屋全体からイカ臭い生臭い匂いがただよって、来ますの。奥へ行くと、白い白濁した物で全身を汚された多数の女性が拘束されていた。全員の瞳に理性は無く、虚ろな瞳でこちらを見てくる。
「もっと苦しめた方が良かったですの…………」
中には紫の髪の毛の女の子。ラトも居た。他の女性と変わらず。
「生きたいですの? 死にたいですの?
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