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魔法少女コミカルあやめ
第五話 幼女と養女の出会いなの?
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ると漸く理解出来たみたいで息を吐いて安心しました。

「こほんっ……えっと、それならじゃあ違う世界……じゃなくて、違う国で生まれた可能性もあるって事だよね?」
「まあ、そうですね。割とどうでもいいんですけど」
「だから管理外世界なのに魔力が……あ、もしかしてあの白い子の仲間? 髪型もそっくりだし……――」

 私が肯定すると、ぶつぶつと独り言を始めた金髪幼女さん。小さな声なので不確かですが、なんだか魔力とか聞こえたようなそうでないような。もしかしたらウチの姉と同じ人種でしょうか。ウチの姉、高町なのはも最近『魔法少女になったの!』とか戯言をほざいて、しかもコスプレまでしていましたし。
 なんだか面倒臭そうなので関わるんじゃなかったと少し後悔です。

「あの、あやめはジュエルシードって知ってる?」

 そんな風に、後悔は文字通りに後で悔やむ事しか出来ない事を再確認していると、独り言を終えて一人の世界から戻ってきたらしい金髪幼女さんが、突然質問をしてきました。

「青い菱形の宝石なんだけど……」
「グリーフシードやらソウルジェムなら知ってますよ」
「ぐりーふしーど? そうるじぇむ?」
「絶望の結晶と希望の結晶です」
「そ、それはどんなモノなのかな?」
「虚構の世界の架空の物質です」
「そ、そっか……なら関係ない、かな」

 試しにウチの姉がハマっている魔法少女作品のアイテムを出してみても知らない様子。どうやら同じごっこ遊びをしている仲間ではないみたいです。

「じーー……」
「な、なに、かな?」
「いえ、何でもないです」
「そ、そう」

 金髪幼女さんをじっくり観察。
 少し傷んだ金髪ツインテール。宝石みたいに赤い眼。少し不健康に痩せて顔色も悪いけれど元は整っているのでまるで人形のような顔立ち。小さく白く細い身体に黒のシンプルなワンピース。某数字の歌姫に似た声。大人しい性格。
 高町家の母、桃子さんに見せたら娘にしたがりそうな感じですね。

「将来、ペットを飼うならこんな感じの犬を飼いたいですね」
「どうかしたの……?」
「なのはもユーノくんとかいう白いフェレットを拾ってくるぐらいならこの娘みたいな娘を拾ってくればいいのに。意志が弱そうだから召使にピッタリですし」
「えっ? えっ、な、何か、な?」
「いえ、何もないのでそんなに怯えないでください。助けた恩を利用して奴隷にしようとか考えてませんから」

 フェイトは逃げ出した。
 ――しかし回り込まれてしまった。

「はなっ、離してっ! たすっ、助けてっ! 母さん! アルフ!」
「もう君を離さない……愛していますよ、フェイト」
「こ、こんな場面で後ろから抱きしめられながらロマンチックな言葉を言われても全然ときめかないよっ! 恐怖しか感じないよ!」

 ですよねー。
 頭をポカポカと叩かれたので、冗談だと説明して大人し
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