プロローグその二
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よく視ると、その男をレクチャーしていたのはベータテストで知り合ったキリトというプレイヤーだった。
「珍しいね、君が誰かをレクチャーするなんて。後彼、筋は悪くないけどモーションがまだまだだな、少し溜めをいれるとすごく良くなるよ。」
とりあえず割って入ってコツを教える。今度は見事にソードスキルを発動させ、フレンジーボアをポリゴンの塊にした。
「いよっしゃぁぁぁ!」
と彼、クラインというらしい。は雄叫びを上げた。しかし、午後五時になった瞬間俺たちは始まりの街の真ん中にいた。その上空に、赤い巨人が現れる。
「プレイヤーの諸君、私の世界へようこそ。」
この巨人は傲岸不遜に言い放った。曰く、この世界で死んだ者は、本当に死ぬ。曰く、このゲームは、クリアしないとログアウト出来ない。
「最後に私からのプレゼントだ。アイテムストレージを確認すると良い。」
渡されたのは手鏡。それを覗くと、俺の顔は細面で整っているがいかにもひ弱そうな現実世界の俺の顔だった。
これにより、楽しい非現実は残酷な現実になった。
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