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Muv-Luv Alternative~一人のリンクス~
白銀武
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。まだ中層にもたどり着いていないのにこんな所で落ちるわけにはいかない!
上から次々と自機めがけて振ってくるBETAを時に避けつつ、時に長刀でなぎ払いながらどんどん深部の方へと機体を進めて行く。
進めど進めど現れてくるBETAの大群。既に弾は1/3を使ってしまっている。良いペースと言えば良いペースなのだが、此処まで被弾がなかった訳じゃない。幸い戦術機の命綱である跳躍ユニットに損傷はないから問題なく進めているけど、先程上から降ってくるBETEを処理しきれず右肩にかすり態勢を崩してしまった。
一旦辛うじて空いていた隙間に着地し、すぐさま飛ぼうとしたが、XM3ではなかった着地後の硬直により危うく撃墜されそうにもなった。
その後幾度となく危ない場面に見舞われたけど、どうにか切り抜け、ようやく最深部までたどり着く事が出来た。XM3もなく、機体も激震と言う旧世代の戦術機で此処まで来たのだから夕呼先生もある程度は認めてくれるとは思ってる。けど此処まで来たからには反応炉まで破壊したい。
と、そこで一つの問題が生まれた。よくよく考えればこの激震には自決装置でもあるS-11が詰まれて居ないのだ。ならどうやって反応炉を壊せばいいんだ?と今更になって考えてしまう。突撃砲ではどう考えても火力不足だ。弾切れになって終わるのが見えてる。かと言って長刀で切り刻むのも無理。つまり反応炉んの破壊は不可能と言うこと。
これは不味い、と思っても既に時遅く目の前に広がるメインホール。そして青白い光を放つ反応炉。
手持ちの弾丸は残り少し。長刀は二本の内一本は破損。そして激震も右腕破損に左足損傷とかなりボロボロな状況だ。
「夕呼先生。聞こえますか?」
反応炉の破壊は不可能だと判断した俺は夕呼先生に通信を入れる。
「…聞いてるわよ」
視界の右上の方に映し出された夕呼先生の表情は心なしか活き活きとしている。…俺はその表情を見て思わず気が緩んでしまうが、緩んだ気を引き締めなおし、夕呼先生に反応炉の事について説明する。
「反応炉まで辿り着いたのはいいんですけど…反応炉を壊す手段が見つかりません。それに推進剤も底を尽きているので此処で終わりです」
最深部までは到達したが、反応炉を壊すことは出来なかった。
いまいち満足できなかった結果だけど、視界に写る夕呼先生の表情を見る限り悪くなかったとは思う。…そう思いたい。
夕呼先生は何考えてるか本当に分からないからなあ…少し怖い。
「そ。それじゃあシミュレーターはお終い。適当に終わらして管制室の方までいらっしゃい」
「了解です」
その言葉を最後に夕呼先生との通信は切れ、視界のど真ん中に終了の文字が映し出された。
…これから夕呼先生の結果
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