それは月だけが知っている
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命の呪いにより、二歳前後までしか生きる事が出来なかった事を思い出した。
彼等は短い人生を悔いなく生きる為に、今やれる事は今やると言った訓示が掲げらる程であった。
“生きる”その事の難しさを一番に分かっているのが御陵である…
その事をイツ花は思い出していた……
(やっぱり似ている…。)
呆然としているイツ花を無視して陣は屋敷に向かって歩き出した。
「あっ!若様!?」
「汗流したら寝るよ、イツ花お前も早く寝ろよ。」
「若〜待って下さいよぉ〜!」
イツ花は思考を止めて、陣に追いつこうと駆け出した。
空にある大きな月が陣とイツ花を優しく見守っていた…。
(若様はやっぱり、あなた達に似ていますね……初代様そして、皆様に……。)
イツ花は初代から始まった朱点童子討伐までの一族の面々を思い出していた……
イツ花が何でそんな事思い出しているかだって?
それは月だけが知っている………
…なんてね。
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