それは月だけが知っている
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も難しく、最も子供らしいとはるは考えていた。
「あの子なら大丈夫ですよ…。」
少し思い出す様に、そして微かに哀愁を漂わせながら微笑み話し出す。
「あの子、今も裏庭で剣を振っていたわ…。それも、真剣さと楽しさを合わせた様な目で……。一体誰に似たのかしら…。」
「なっ!…休めと言っといたのに、しょうもない奴だ。
…しかしそんな目でワシを見るな、ワシにも似てはいないよ。あんな目をした者はワシの知る限りでは居らなんだが…。
イツ花なら知っているやも知れんが…(ボソッ)」
最後の方は良く聞けていなかったが、ここにいる皆も陣の目の輝きを持つ者を他に知らない。
元々、御陵一族の者たちは強い意志やカリスマ性などを秘めた目を持っている者が殆どだ。
哲心や弦一郎も例外なくそんな目を持っていた。
しかし、陣の目は少し違っていた。
確かに、強い意志もある…カリスマ性もある…しかし、何処か違うのだ。
どこがどう違うとは言い切れないが、確かに違う…何が違うかはもしかしたら、この先分かるかもしれない………
「まぁ、陣には明日から術や技の修行を行う…これは決定事項だ。
次は他の一族内の若者たちについてだな…弓・薙刀・拳闘・筒・槌・舞、そして槍だな。」
槍、と言った時に哲心は弦一郎と美幸に目をやる。
御陵一族は剣士と槍使いだけで無く…弓は弓使い、薙刀は薙刀士、拳闘は拳闘士、筒は大筒士、槌は壊し屋、舞は踊り屋と言って、御陵一族の者が古来より担ってきた職であり今も担っている職でもある。
朱点童子討伐以前は、代を重ねる中で代々継承してきたものや代が代わる際に職を変え模索してきた…強くなり朱点童子を倒す為に……。
しかし朱点童子討伐以後は、一族の人間が増えた為に継承されてきた‘職業の指南書’を読み返し、また新たに職の継承を行ってきた。
そして最終的には各職業に直系一族を置く迄に至った。
現在の御陵一族の人数は、御陵の血統のみで二十人足らずの人数である。
平安の頃より存在している御陵一族にしては少ないのではないか?…と思う者も居るだろうがそうではない。
朱点童子討伐以降も多くの鬼や妖と戦ってきた御陵一族だが全てが楽に倒せる訳ではない。
朱点童子以外にも強い鬼や妖が出現し戦ってきたのだ…重傷を負い死ぬ者もいた。
何よりも御陵一族の血だ………御陵一族は神と人間の間に生まれた初代・陣から代々神々と交わる事で子をなし継承してきた。
朱点童子討伐以後に種絶の呪いが無くなり、人間と交わり子をなす事が出来たが…万事問題なしと言う訳にはいかなかった。
有ってはならない神との交わりを行った副作用なの
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