第五話「ドラゴン波ッ、それをやる君に脱帽」
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ついていけないわ。
「……よくわかんない。僕は生まれた時から僕だから。僕が僕であると分かればそれでいいよ。僕は僕。それ以外の何者でもない」
普段のおちゃらけた態度はなりを潜める。どこか遠くを見つめたその目には哀愁が帯びていた。悪いことを聞いたと思ったのか、困った顔で眉をハの字にしたリアス先輩は小さく頭を下げた。
「そう、ね。変なこと聞いたわね、ごめんなさい」
「にはは、気にしてないさ〜」
普段の調子に戻ったレイはいつものように緩い笑みを浮かべると、ポケットから再びチュッパチャップスを取り出した。俺が記憶しているだけでも十本目になるぞ。ポケットの中どうなってんだ?
「……一つ提案があるわ。あなたたち、悪魔にならない?」
――なんですと?
突然の先輩の提案にポカンと馬鹿みたいに口を開けてしまった。レイも意外だったのか、チュッパチャップスを咥えながら驚いた表情でリアス先輩の顔を凝視している。
もしかして俺、人生の岐路に立ってる?
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