第五話「ドラゴン波ッ、それをやる君に脱帽」
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舞うとチュッパチャップスを取り出し咥えた。
「さあ、答えてもらいましょうか。あなたは一体何者?」
「んー、姫咲レイだよ?」
「質問を変えましょうか。あの時――堕天使にイッセーが殺された時、あなたも一緒に槍で貫かれたはずだわ。なのに無傷だった。イッセーを蘇生した方法といい、これはどう説明するのかしら?」
薄れ行く意識の中、確かにレイの体を貫いていたのを覚えている。だが今ここにいるコイツも俺も傷なんて負っていないかのようにピンピンしている。明らかに致命傷だったはずなのにだ。
「死を無かったことにしただけだけど?」
「死をなかったことって、それはどういうこと?」
「どういうもなにも、そういう意味さ。詳しい話は面倒だからイヤ」
そっぽを向くレイ。って、今サラッと凄いこと言ったよな。死をなかったことって、ようは死なないってことだろ? ということは――。
「レイって不死身なのか!?」
「んー? ……あ、そうかも。死んだことないし」
スッゲェェェェェ! 不死身とか反則じゃん! しかも他人の死もなかったことに出来るとか、お前どんだけ凄いんだよ! 災害現場とかで活かすべきだって!
絶句した様子のリアス先輩。
「死を否定できる力なんて聞いたことがないわ。フェニックス家に縁のある者ではなさそうだし。もう少し詳しく聞きたいところだけど……。では昨日、堕天使と戦った際に使ったのはあなたの神器かしら? 見たところ空間系のようだけど」
「僕、神器なんて持ってないよ?」
レイの言葉に皆が凍りついた。えっ、じゃあ超能力か何かですか?
「うそ……じゃああの男をどうやって拘束したの? それにただの拳であそこまでヒトが飛ぶなんて考えられないわ」
「んー、ヒミツ?」
取り付く暇もない。リアス先輩はまだ納得のいかない様子で顔をしかめていたが、何を言っても無駄だと悟ると肩の力を抜いた。
「仕方がないわね。でも、最後に一つだけ。あなた“なに”?」
――? どう意味なんだ?
レイも質問の意味が解らないらしく首を傾げていた。しかし、他の人たちはリアス先輩の言うところの意味を理解できるのか、静かにレイを見つめている。
「あなたの気配は悪魔でも堕天使でも天使でもない。一番近い気配といったら人間だけど、近いだけで人間のそれでもない。しかも神器所有者でもないのに堕天使を撃退するほどの力を持つ。魔力もかなり高いわね。さらには不死身ときたわ。あなた、一体“なに”?」
そう改めて聞くと、レイの規格外というか、異常差がよく分かる。ていうか人間じゃなかったのか!? 今日は驚きの連続で
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