第二章 A's編
第二十八話 『集結』
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った。
今までのシホの特訓でもあくまで敵と想定された模擬戦をしてきただけで一度も殺気は受けた事が無い。
だが、今回なのはは生まれて初めて殺気というものを直接ぶつけられて、訳の分からない感情に心が支配されてしまい動きが鈍ってしまったのだ。
「グラーフアイゼン、ロードカートリッジ!」
《Explosion. Raketenform.》
なにより、デバイスの一部が一瞬開き、そこには銃の弾丸みたいのが見えてそれが装填された。
それによりヴィータの持っているデバイスがハンマーから姿を大幅に変えて、片方にドリルのような突起、もう片方は飛行機の噴射口のようになりヴィータ自身の魔力も増大する。
今まで見たこともないものになのはの思考はパニックを起こしていた。
「ラケーテン…!」
しかしヴィータはそんななのはの心情にも構わず、噴射口から炎を噴出して遠心力を使い回転をしながらなのは目掛けて突撃してくる。
なのはは考えより先になんとか回避行動を取ろうと距離を取ろうとするが、ヴィータはそれを遥かに上回るスピードで接近してグラーフアイゼンを叩きつける。
咄嗟にラウンドシールドを展開したが、それはすぐに破壊され、
「ハンマー!!」
「きゃあああーーーッ!!」
シールドを破壊し、その威力は衰えを見せずレイジングハートにまで及び杖部分をまるで削るようにしてなのはをそのまま弾き飛ばした。
なのはもその強力な攻撃に急ブレーキが効かずそのまま一つのビルに激突し、一つの部屋の奥にまで叩き込まれた。
そこでなんとかなのはは体制を立て直そうとするもあまりの威力だった為に立つのも辛く杖を棒代わりにして巻き上がった埃と衝撃による咳き込みをすることしかできないでいた。
そしてそんなところを見逃すわけもなく、ヴィータは追撃してきて再度その尖ったハンマーをなのは目掛けてぶつけにきた。
《Protection.》
かろうじてバリアを展開できたがそれも雀の涙ほどの程度で、ヴィータは威力をさらに上げて、
「ぶちぬけぇーーー!!」
《Jawohl.》
噴射口からさらに炎が吹き上がりシールドを完全破壊しなのはのバリアジャケットの上着部分を砕き、その勢いのままなのはは瓦礫の山まで吹き飛ばされる。
ヴィータは幾分頭から熱が引いたらしくゆっくりとなのはに歩み寄り、グラーフアイゼンを振り上げる。
(嫌だ…こんなところで…ユーノ君…フィアちゃん…クロノ君…アルフさん…シホちゃん…フェイトちゃん!)
ガキィ!
なのはの心からの叫びは、届いたらしい。
かすかに目を開けば目の前にはフェイトがいてヴィータのグラーフアイゼンを押さえている。
そしてなのはの後ろから、
「遅れてごめん、なのは…」
ユーノが優しく声をかけてくれ
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