第二章 A's編
第二十八話 『集結』
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なのははその光景に驚きはしたものの、すぐに意識を呼び戻してフラッシュムーブを使いヴィータに接近した。
まだ砕かれるまで数秒ある。その瞬間を狙う…!
ヴィータもなのはの接近に気づいていたがまだ破壊していないためにその場で止まったままだ。
そこをつき、なのはは杖にではなくあろうことか“腕”にリングが展開していてその手には球体のスフィアが形成されていた。
そして魔法陣の足場を作り、
「シホちゃん直伝! ディバイン・シェイクバスター!」
「ガッ…!?」
その足場に震脚を力強く踏み込んで力を込めたほぼ零距離での掌底を叩き込んだ。
…いつかシホとクロノが漏らした一言。
―――感覚で魔法を組む子は予想外の事も起こしてしまうから恐ろしい、と。
シホから教わっていた中国拳法は形だけならサマになってきたがフィアには劣るし威力もない。
だが、それを魔法とミックスしてみたらどうだ…?
と、いう独自の発想が身を結び、一度それを使用した際にシホは盛大に吹き飛ばされ寝込んで治療に丸一日かかってしまった事がある。
生身で魔法をくらえば当たり前なのだが、その時のシホはあまり効果は望めないだろうと踏んでいたため自業自得でもあるが、なのはは泣きながら平謝りを何度もしたのは両者にとって苦い思い出だろう。
閑話休題
とにかくそれを喰らってヴィータはただでは済まなかったらしく空中で胸を押さえて苦しむ素振りを見せる。
当然、一撃離脱をその身で叩き込まれているなのはは距離をおいて、
「どう! これでお話を聞かせてくれる!? どうして私を襲ったの!」
「くっ、ぐ…いってぇ、な!」
だが聴く耳持たずヴィータはなのはに特攻をしかけてくる。
だがすぐにフラッシュムーブを使い、再度レイジングハートを構える。
そして先程よりインターバルを伸ばして、
「お話を…!」
《Divine…》
「聞いてってば!!」
《Buster.》
レイジングハートから砲撃が放たれる。
ヴィータはそれを今度は迎撃できる時間がなく無理に体を捻じ曲げてそれをなんとか回避する。
だが、そこで帽子が掠ったのか頭から離れ地面へと破れながら落ちていく。
それを目にしたヴィータの目の色が変わり怒りが滲み出す。
「てめぇ…!」
「!?」
ヴィータの怒りの咆哮と睨みになのはは背中に嫌な汗を掻いてしまい、その場で体を止めてしまった。
なのはは知らなかった。殺気を向けられるということを…。
フェイトと戦った時は、フェイトはジュエルシード集めに専念していてそれに魔導師同士での戦いもなのはが始めてという事もあり敵意は出しても殺気までは出ることは無かった。
プレシア戦にしてもほとんどはシホが戦っていた為に直接殺気をぶつけられる事もなか
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