第十八話『苦悩せし少女との邂逅』
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ガンバレル”の操作を手助けするというものだ。操縦者の脳波とAIによる操作で、スウェンが扱えるように設定されている。
「凄いな……義父さんと義母さんは良くここまで技術を……」
データに目を通していくと、ストライクとの接続、認識はスウェン自身でやるしかないみたいだ。ロイからはIS等の整備などを、スウェンはある程度教えられていたので何とかなる。幸い接続の仕方などは端末にある。
「始めるとするか」
そしてそんなスウェンの様子を機材の後ろから見ている、眼鏡を付けた少女『更識 簪』。彼女は作業をしていたが、スウェンが格納庫へやってきた事により条件反射で身を隠してしまっていた。
「あの人が……本音と同じクラスの……」
簪はスウェンからスタンドポジションのストライクとガンバレルストライカーに視線を移す。どちらも見た事がないタイプのISと装備で、彼女の好奇心を突き動かすには十分のものであった。
「変な……見た目だけど……どういう装備なんだろう……!?」
ガンバレルストライカーの機首が後部に折れ曲がり、プラグのような物が露出、ストライクの背部に接続された。ふとスウェンの表情を見ると、さっきと変わらないように見えるが心なしか喜んでいるようにも見えた。
コンソールを打ち、作業をしていたスウェン。接続は完了し、残すはストライクとストライカーの認識だが途中まで順調だったが、最終段階で詰まってしまった。何度操作しても、上手くいかない。スウェンは深くため息を吐き、再度作業を再開しようとすると
ガチャ
「!?」
「誰だ」
簪はもう少し近くで見たいと動いたが、足下のスパナに足が当たりスウェンに気づかれてしまった。無言で機材の後ろから出て、スウェンの近くまで行く。
「君は?」
「四組の……更識……簪」
「俺はスウェンだ。ところで更識、君は――」
「苗字で呼ばないで」
「……わかった、なら簪。君は何をしていた?」
「これを見てた……」
簪が横を向く。勿論その先にあるのはガンバレルストライカーを装備したストライクだ。
「これに興味があるのか?」
「……うん」
「そうか……動くところでも見せてやりたい所だが、最後に詰まってしまってな」
「見せて……」
「?」
スウェンは言われたとおりに端末を簪に手渡す。端末を数秒見た後、簪はコンソールを打ち始めた。すると認識が成功し、ガンバレルストライカーとストライクは完全に接続された。
「!? どうやって……」
「簡単だったよ……?」
「……感謝する」
そう言い、スウェンはそのままはゆっくりと背
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