第十三話 ミス=マクロス
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、おめでとうございます」
「うん、これで」
すぐにアルトに連絡する。彼はそのメールを見てぽつりと言った。
「なあ、これって」
「これって?」
「どうしたんですか?」
「いや、ランカがオーディション受けることになったんだよ」
こうミシェルとルカに話すのだった。皆も周りにいる。
「今連絡が来た」
「そうか。それ自体はいいけれどな」
「少佐には」
「ええ、言えないな」
それは言うまでもなかった。
「ちょっとな」
「そうだよな。内緒にしておくか」
「そうしておきましょう」
「しかし。オーディション通るなんてな」
また言うアルトだった。
「というかミス=マクロスに出るなんてな」
「そうだよな、予想外の展開だよな」
「けれどいいじゃないですか」
ルカは素直に喜んでいた。
「ランカさんにとって前向きになれて」
「それもそうか。行けたらいいけれどな」
アルトはふとこう言うのだった。
「どうなるかな、それで」
「さてな、見事ミス=マクロスになれればいいけれどな」
「どうでしょうね、それは」
それについては不明だった。しかし何はともあれであった。
ランカにとってはいい話だった。皆オズマには内緒だが素直に喜んでいた。
「まあそういう時にこそな」
「来るのよねえ、実際に」
「敵が」
まさにその通りであった。
「いつも絶好のタイミングで来るからねえ」
「いざって時にね」
「覚悟はしておくか」
「って前にこういうことなかったか?」
今言ったのはショウだった。
「ミス=マクロスの時にも」
「あれっ、その時ショウそこにいたっけ」
「どうだったっけ」
「どうだったかな」
言われたショウもよくわからない感じであった。
「いたようないなかったような」
「そうよね」
この辺りはかなりあやふやになっていた。しかしそれでもランカはオーディションを受けるのであった。それはもう決まったことだった。
「じゃあ今から」
「はい」
ナナセがランカの言葉に頷く。そうしてであった。
二人でそのミス=マクロスのオーディション会場の更衣室に行く。するとだった。
「うわ、凄いですね」
「え、ええ」
ナナセもランカもまずは驚いた。中の水着姿や下着姿の美女達にだ。
「何か私って」
「それは言わないで下さい」
ランカの引っ込み思案はすぐに止めた。
「ですから中に」
「う、うん」
「あら、ナナセじゃない」
ここで褐色の肌のブロンドの美女が出て来た。ピンクのビキニがよく似合っている。
「ジュニアハイスクール以来ね」
「あっ、お久し振りです」
「貴女もコンテストに出るのかしら」
そのナナセを見下ろす様にして言ってきたのだった。
「まさか」
「いえ、私でなくて」
「貴女ではないの?」
「はい」
胸を
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