第十二話 この手で守りたくて
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「貴方のことを知りたくてね」
不敵に笑って返すシェリルだった。
「それでね」
「それでか」
「そうよ。いい!?」
「何だ!?」
「これから付き合ってもらうわよ」
こう言ってきたのだ。
「いいわね、それは」
「一体何なんだそれは」
アルトにとってはわからない話だった。
「話が急にわからなくなってきたんだがな」
「どうしてシェリルさんがアルト君を!?」
「貴女は!?」
シェリルはここでランカを見た。そうしてそのうえで言うのだった。
「一体」
「はい、ランカ=リーといいます」
笑顔でシェリルに挨拶をするのだった。
「宜しく御願いします」
「わかったわ」
シェリルは彼女の挨拶を受けて微笑んだ。そのうえで言うのであった。
「それじゃあ」
「どうするっていうんだ?」
「今日はこれでいいわ」
踵を返しての言葉だった。
「また会いましょう」
「帰るというのか」
「そうよ」
こう言うのであった。
「またね」
「またか」
「そうよ。またね」
こうしてシェリルは今は帰るのだった。後に残ったのは二人だけになった。ここでアルトはランカに対して言ってきたのだった。
「なあ」
「はい?」
「これからどうするんだ?」
こうランカに問うのだった。
「何処に行くんだ?」
「ええと、後は」
「路面電車にでも乗るか?」
丁度目の前にそれが通っていた。見ながらの言葉だった。
「とりあえずは」
「はい、じゃあ」
「行くか」
また言うアルトだった。
「この街を見て回るか」
「そうですね」
こうやり取りをして今は二人でいた。そしてその翌日だった。
この日は平穏という訳にはいかなかった。朝からバジュラが来たのだ。
「敵襲だ!」
「はい!」
「来ました!」
すぐに全軍に連絡が入る。そして集結し出撃になった。
その中にギガンティックとそのパイロット達もいた。彼等も出撃するというのだ。
「それじゃあ今から」
「行きましょう、慎悟君」
真名が慎悟に告げる。
「今からね」
「はい、今から」
こう言い合い彼等も出撃に向かう。その中で。
「慎悟さん、真名さん」
「うん、卯兎美ちゃん」
「どうしたの?」
「ロンド=ベルとしての初陣ですね」
このことを言うのである。
「いよいよ」
「ああ、そうだね」
「今が」
「頑張って下さいね」
また二人に言うのだった。
「そして皆さんも」
「わかっている」
「それは」
二人だけでなく他のギガンティックも言ってきた。そうしてだった。
「よし!」
「全機迎撃!」
「行くぞ!」
こうして彼等とバジュラの戦いが再びはじまった。その中でだ。
「いいか!」
「はい!」
「隊長!」
ミシェルとルカがオズマの言葉に応える。
「バジュラのデー
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