第十二話 この手で守りたくて
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んだ」
「そうよ。誰のことだって思ったのよ」
「いや、いつもの」
シンジはこう前置きしてから話した。
「マスターアジアさんかと思ったんだけれど」
「流石にあの変態爺さんもこんな場所までは来ないわよ」
流石にそれはないと確信していた。
「幾ら何でもね」
「それはどうかしら」
しかしここで言ったのはレインだった。
「あの人だったらわからないわよ」
「うっ、確かに」
そしてアスカもそれを否定できなかった。
「それはその通りね」
「否定できないでしょ」
「ええ、かなり」
とにかくそれは無理だというのだった。そしてだ。
「それでだけれど」
「はい」
「何ですか?」
皆大海の言葉に問うた。
「皆で親睦を深めましょう」
「ってことは」
「これから」
「そうよ。飲みましょう」
まさにそれであった、
「飲みましょう。いいわね」
「お酒ですか」
「いいですね、それじゃあ」
こうしてだった。全員で飲む。その頃アルトは一人フロンティアの中を歩いていた。そしてその時にふと彼女と会ったのだった。
「あっ・・・・・・」
「御前は確か」
「はい、ランカです」
にこりと笑って答えたのだった。
「暫く振りです」
「そうだな。それにしても」
「はい?」
「まさかこんなところで会うとはな」
それを言うのだった。
「想像しなかったな」
「そうですよね。それで」
「それで?」
「これからどうされるんですか?」
顔を見上げてアルトに問うてきたのだった。
「何処か行かれるんですか?」
「そう言われてもな」
アルトはランカの問いに首を傾げながら応えた。
「今のところはな」
「そうなんですか」
「ああ、何処に行こうかと思っていたところなんだけれどな」
「じゃあ私のバイト先のお店はどうですか?」
「バイト先っていうと」
「はい、娘々です」
明るい声で言ってきたランカだった。
「そこです」
「そこにか」
「どうですか?美味しいですよ」
ランカはにこにことしながら話してきた。
「うちのお店のお料理は何でも」
「そうか。それなら」
「それにかなりの人が入られますし」
さらに言うランカだった。
「如何ですか?」
「そうだな。それだったら」
「じゃあそれで御願いします」
また笑って話すランカであった。
「今から」
「そうか。今からか」
「お酒もありますよ」
「いや、酒は今はいい」
「いいんですか?」
「とにかくそこに行かせてもらう」
こう返すアルトだった。
「それじゃあな」
「はい、行きましょう」
「ああ」
こうしてアルトはランカに連れられてその店に入った。そこは中華そのもの店でありテーブルも丸い。アルトとランカはそこに二人で座った。するとやけに胸の大きい眼鏡をかけた少女
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