第十一話 クロス=エンカウンター
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こうしてバルキリーになって飛び立ちであった。すぐにランカに向かう。
「おい!」
ランカに声をかける。
「今行く!」
そしてキャノピーを開放しそこから出てた。
「目と口を塞げ!」
「えっ・・・・・・」
「若し外に出てもそれなら一瞬だけでも何とかなる!」
だからそうしろというのだ。
「いいな!」
「うん、じゃあ」
こうして目と耳、そして口を塞いだ。そこにアルトが来て抱き寄せる。
そのうえで素早くコクピットに戻る。穴はそれで塞がれた。
「危なかったな」
「よかったですね」
「ええ、本当に」
それを見て慎悟と真名も言う。
「あと一瞬遅かったら」
「これで」
「全くだ」
ランカをコクピットの中に入れたアルトも一息ついていた。
「あともう少し遅かったらな」
「そうですね、本当に」
「その時は」
「だがこれで終わりだ」
丁度今戦闘終了が告げられた。
「後は帰るだけだ」
「・・・・・・ちゃん」
だがここでランカが何か呟いていた。アルトもそれに気付いた。
「んっ、何だ?」
「お兄ちゃん・・・・・・」
こう呟いていたのだ。
「恐かったよお・・・・・・」
「っておい」
そのランカに対して言うアルトだった。
「俺は別にだな」
「えっ!?あっ」
ここでようやくランカ自身も我に返った。
「御免なさい、私ったら」
「いいがな。しかし危ないところだったな」
「ええ、それは」
「帰るか」
こうランカに話した。
「これからな」
「有り難うございます」
ランカは落ち着きを完全に取り戻しアルトに言った。
「おかげで」
「だからそれはいいんだよ」
またこう言うアルトだった。
「こっちはそれが仕事なんだからな」
「そうなんですか」
「とにかく帰るぞ」
またこう言うのであった。
「いいな」
「はい」
こうしてランカは何とか助かった。そしてそれがロンド=ベルの中にも伝わると。オズマがアルトのところに来て言うのだった。
「済まなかったな」
「済まなかったなって」
まずは話がわからないアルトだった。
「何かあったんですか?」
「ランカは俺の妹だ」
こう言ってきたのである。
「血はつながってないがな」
「妹、ですか」
「そうだ。孤児だったあいつを俺が引き取った」
その事情も話すのだった。
「そうして育ててきた。だがあいつは自分から言ってだ」
「フロンティアにですか」
「まさかここで会うとはな。全くこれもだ」
「縁ってやつですね」
「そうですね」
ここでミシェルとルカも出て来て言った。
「全く」
「少佐にとってもそうですね」
「全くだ。ところでだ」
ここでオズマは言うのだった。
「あいつは何処に行った?」
「あいつ?」
「あいつっていいますと」
「ブレラだ」
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