第七話 インフィニティ=ソウル
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第七話 インフィニティ=ソウル
彼等は惑星ラクスに降下していく。その中でだ。
「おかしい」
アムロが言うのだった。
「何も感じない」
「感じないというのですね」
「ああ、そうだ」
こうラクスに答えるのだった。
「誰もいないのか?」
「だよな。何も感じないんだよな」
バサラも言うのだった。
「どうなってんだ、これは」
「誰もいないっていうの?」
「そうじゃねえのか?」
ミレーヌにも答える。
「御前は感じるのかよ」
「ええと、そういえば」
「そうだな、何も感じられない」
また言うアムロだった。
「この惑星からはだ」
「けれどここは確か」
「何かがあったのは間違いない」
今度言ってきたのはクワトロだった。
「しかしその何かがだ」
「わからない。そして」
「問題だ」
「そういうことだ」
アムロと二人で話すのだった。しかし既に降下コースに入っていた。
「何はともあれ行くしかないんですね」
「行くぜ!」
ミレーヌとは対象的にバサラのテンションは相変わらずだった。
「このままな!」
「あんたは本当に変わらないわね」
それでも今はバサラが頼りになっていた。彼の破天荒さがロンド=ベルを救ってきたのは事実だからだ。
そしてだ。この時ゲペルニッチの旗艦では。一人目覚めていた。
「バルゴ!?」
「ガビルか」
彼、バルゴはガビルの姿を見て問うてきた。
「俺に用が」
「私が御前なぞに用がある筈もない!」
彼は忌々しげな口調になって言葉を返した。
「その様なことがだ!」
「ではだ」
バルゴはそれを冷静に聞いて述べるのだった。
「誰が私を呼び覚ましたのだ?」
「私だ」
言って来たのはゲペルニッチだった。
「今はここにいる」
「ゲペルニッチ様だったのですか」
「そうだ」
「有り難いことです」
ゲペルニッチには恭しい態度であった。
「我を先に呼び覚まして頂けるとは」
「夢の隙間に見たのだ」
「我をですか」
「そう、御前の姿をだ」
こう告げるのだった。
「夢の隙間にだ」
「夢!?」
「遥かな星達の煌きの中に消えては輝き」
ゲペルニッチの言葉は続く。
「輝いては消える」
「そのことが」
「流離いの吟遊詩人が奏でる様なまどろみの夢です」
「我が力」
その言葉を受けたバルゴは応えて言う。
「必要とあれば何時でもお貸ししましょう」
「・・・・・・・・・」
ガビルはその彼を嫌悪の目で見ていた。彼等にも動きがあった。
ラクスに降りた面々は。とりあえずはそこで一日を過ごした。その中でだ。ガムリンとフィジカは金竜を見舞っていた。その彼はというとだ。
「あれ、もうですか」
「大丈夫だったんですか」
「本当にかすり傷だった」
見ればその通りだっ
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