第五話 ロスト=ディーヴァ
[6/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
うですね、確かに」
彼の言葉でいつもの冷静さを取り戻した。
「それじゃあ」
「来たな」
ガビルはバサラを見て言った。
「スピリチア異常コードC!」
「俺のことか」
「貴様を捕獲すればゲペルニッチ様の夢は完成の美へとまた一歩近付く!」
「訳のわからねえこと言ってねえでな!」
だがバサラはそんな言葉で左右される男ではなかった。
「俺の歌を聴きやがれ!」
「グワアアアアアッ!」
「こんなでけえ客ははじめてだぜ!」
バサラはグラビルを見てもやはり変わらない。
「たっぷり聴かせてやるぜ。俺のハートをな!」
そしてガビルとグラビルを聴かせる。するとだった。
「ゴガアアアアッ!!」
「!?あのデカブツ」
フォッカーがグラビルが苦しんでいるのを見て察したのだった。
「苦しんでいる」
「バサラの歌のおかげでなのか?」
「そういえば」
ここで輝とマックスも言う。
「地球での戦いでも」
「バサラの歌で」
「何で歌に苦しむんだよ」
今言ったのは柿崎だった。
「どうしてなんだ?」
「わからん」
それでもフォッカーは言った。
「だが実際にだ」
「バサラ」
ガルドが彼に言ってきた。
「とりあえずここはだ」
「あいつにダメージだ!」
イサムも言う。
「あいつにもっとだ!」
「違うぜ、それはよ!」
だがバサラは叫ぶのだった。
「俺はあいつに歌を聴かせてるんだ!」
「歌を!?」
「それを!?」
「そうだ、戦ってるわけじゃねえ!」
少なくとも彼はそうだったのだ。
「俺の歌をこいつにだ!」
「熱気バサラ」
ガムリンも唖然だった。
「この期に及んでまだ」
「わかった」
それを見てグローバルは頷いた。
「それならだ。バサラ君」
「おうよ!」
「好きなだけ歌うのだ!」
「そうしてやる。歌ってやるぜ!」
「面白いことになったな」
「そうですね」
フィジカが金竜の言葉に頷く。
「この展開はな」
「どうなるか」
「一体」
「ですね。楽しくなってきましたよ」
ドッカーも笑っていた。
「熱気バサラ、どうしますかね」
「相変わらず何処までも横紙破りな男だ」
ガムリンは唖然だった。
「だがこれで」
「何が起こるか」
「それだ」
「熱気バサラ、見られるか!?」
皆も言う。そうしてだった。
バサラが熱唱する。すると。
「ゴガアアアッ!」
「グラビル!?」
ガビルがそれを見て驚きの声をあげた。
「まさか」
「ガアアアアッ!!」
戦場を離脱していくのだった。つまりは。
「退きましたね」
「敵戦力の中核は退いた!」
エキセドルとグローバルが言う。
「あとはです」
「残る敵機を掃討するのだ」
「おのれ!」
ガビルはその中で怒りの言葉を出していた。
「アニマスピリチ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ