第五話 ロスト=ディーヴァ
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ここでバサラのテンションがあがった。
「最高のステージじゃねえかよ!」
「あの、バサラ君」
ナタルが思わず彼に声をかけた。
「今は」
「燃えてきたぜ!」
勿論ナタルの言葉も耳に入らない。
「俺の歌を聴けーーーーーーーっ!」
「何だ、貴様は」
それを見た白い羽毛の天使が言った。
「急に出て来たが」
「そういう御前は誰なんだよ?」
「我が名はガビル」
天使は名乗った。
「しかし御前のスピリチュワは」
「スピリチュワ!?」
「ゲペルニッチ閣下の仰っていたスピリチア異常コードCか」
こう言うのだった。
「面白い!」
「何言ってんだ、こいつ」
「あのアニマスピリチアを手に入れればゲペルニッチ様の夢は大きく前進する」
自分で言葉を出していた。
「まさに躍進美!」
「躍進美!?」
「変な言葉使う奴だな」
「グラビル!」
ロンド=ベルの面々の言葉をよそに話続けるガビルだった。
「奴も捕獲するぞ!」
「ゴガアアアアアッ!!」
ロンド=ベルと彼等の戦いがはじまった。まずはグラビルに攻撃を集中させる。しかしだった。
「何っ!?」
「全然!?」
攻撃をしてみて誰もが驚いた。
「効いてない!?」
「まさか」
「装甲が厚いのか!?」
「若しくは皮膚が」
「いえ、違います」
ここで小介が言う。
「あの怪物の周囲には物理的な打撃やエネルギーの直撃を軽減する力場が存在するようです」
「えっ!?」
「ということは」
「つまりは」
「はい」
はっきり答える彼だった。
「こちらの攻撃は」
「あの巨体と攻撃力だぜ!」
今丁度豹馬が叫んだ。目の前の岩を叩き潰していた。
「それで攻撃までってよ」
「どうするの?」
ミレーヌも流石に顔を強張らせている。
「こんな相手じゃ」
「どうするもこうするもねえだろうが!」
だがバサラは相変わらずだった。
「このままだ!」
「そうか」
「おう!」
レイにも応える。そして。
「たっぷりと奴にも聴かせてやるぜ!」
「そうだな」
「・・・・・・・・・」
レイだけでなくビヒーナも無言で応える。
「それだけだな。俺達は」
「そういうことね」
ミレーヌもここで頷いた。
「それなら」
「ファイアーボンバーの熱い魂を見せてやるぜ!」
「!?」
そしてここで洸も感じ取った。
「ライディーンが反応している」
「本当ですか!?」
「ええ、間違いありません」
こう麗にも答える。
「これは」
「ということは」
「こいつを知っているのか!?まさか」
「とにかくだ!」
輝は今焦っていた。
「ミンメイを」
「焦るな、輝」
だがその彼をフォッカーが宥めた。
「気持ちはわかるがだ」
「そうですか」
「そうだ。焦っては何にもならない」
「そ
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