第五話 ロスト=ディーヴァ
[2/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
でごわすな」
「皆さん」
小介も真面目な顔で言ってきた。
「地球圏での戦いより激しいですので」
「そうよね。国単位の戦いだからね」
ちずるはこう表現した。
「だから余計にね」
「ボアザンとキャンベルですが」
ここでロゼが話してきた。
「彼等は同盟を結んでいます」
「あの二国がか」
「はい」
このことを述べたのだ。
「ですから気をつけて下さい」
「しかしだ」
ここで言ったのはヴィレッタだった。
「あの二国、いやズ=ザンバジルと女帝ジャネラではだ」
「はい、同盟はうわべだけのものです」
それはロゼもわかっていた。
「ですから」
「そうだな。あの二人はどちらも己だけしかない」
即ちエゴイストであるというのだ。
「そうした連中だからな」
「そこに入り込めばいいのです」
「よし、わかった」
ヴィレッタはここまで聞いて納得した顔で頷いた。
「戦いに行こう」
「よし、じゃあ」
「今は」
しかしであった。ここで。
「通信が入りました」
「通信?」
アーサーがメイリンに問うた。
「一体何かな、それって」
「何か歌みたいです」
「歌!?」
歌と聞いてだ。ここでアーサーはこんなことを言った。
「またバサラが外で歌ってるとか?」
「確かにそれはしょっちゅうですけれど」
バサラに常識は通用しない。
「けれど今度は」
「違うんだね」
「女の人の声です」
「じゃあミレーヌちゃんとか?」
「私いますよ」
ミネルバのモニターにそのミレーヌが出て来た。
「ちゃんと。ついでにバサラも」
「何だ?呼んだか?」
「あれ、じゃあ違うんだ」
アーサーはバサラまでモニターに出て来たところで納得した。
「じゃあ一体」
「聴いてみますか?」
「うん、それじゃあ」
「そうね」
タリアも加わって来た。
「是非ね」
「幽霊とかそういうのじゃないかな」
アーサーの今の言葉は冗談である。
「それだと怖いね」
「本当にそうだったらどうします?」
「幽霊退治の専門家に頼もうかな」
「拙僧だな」
キメルが出て来た。
「さすればその時は」
「それで御願いしていいかな」
「是非共」
「これでいざという時はよしだね」
アーサーは一人納得していた。
「さて、マスターアジアが出るかBF団が出るか」
「どっちも出て欲しくないんですけれど」
シンジがアーサーの今の言葉に突っ込みを入れた。
「こんな宇宙空間で生身の人間がなんて」
「けれど有り得るよ、それ」
キラがシンジに言ってきた。
「だって。マスターアジアさんだから」
「そうなんだよね。そこがまた格好いいけれど」
「格好よくないわよ」
アスカがそれを否定した。
「あんな妖怪仙人みたいな爺さん」
「何でそこで妖怪仙人なんだ?」
「だ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ