第四話「面倒なことが起こりそうです」
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「うん、部長がいるよ」
部長? ああ、リアス先輩のことか。でも何故に部長?
木造の床を軋ませ二階に上がる。使われていないにも関わらず埃や汚れは見当たらなかった。
「ここだよ」
二階の奥まで進み、とある教室前に着くと木場は足を止めた。どうやら目的地に着いたようだ。
戸に掛けられたプレートには『オカルト研究部』と書いてある。オカルト研究部?
なんか先輩のイメージに合わないな……。勝手ながら先輩は華のある部活に所属してると思っていた。テニス部とか。
オカルト研究部ねぇ。ああ見えて、とんがり帽子にローブを纏って魔術書を片手にぶつぶつ呟いてるのかな? ……陰がある感じがしてイイかも。
「部長、連れてきました」
木場が声を掛けると、すぐに返事が返ってきた。
「入ってちょうだい」
やっぱり、部長はリアス先輩か。
教室に入ってまず最初に目に入ったのは床一面に書かれた巨大な模様。これは魔方陣?
その他にもよく分からない文字や五芒星、六芒星がそこらかしこに書かれていた。さすがはオカルト研究部、パネェぜ……。
教室にはソファーやデスクといった家具がいくつか置かれていた。どれも高級品に見えるのは気のせいだろうか。
お? 誰かいるな。ソファーに座っている女の子と目が合う。
小柄な体躯でちょこんとソファーに腰掛け黙々と羊羹を食べていた。
確か一年の塔城小猫ちゃんだ。愛らしいその姿は男女問わず人気が高く、マスコット的な立ち位置にいる子だ。俺にロリ属性は無いけど確かに可愛いなこれ……。
こちらを見ながら表情を変えずにもりもり羊羹を食べる小猫ちゃん。なんか無表情ってのが怖いな。
「こちら、兵藤一誠くん。寝てるのが姫咲レイくん」
「えっと、どうも兵藤です」
「……塔城です」
小猫ちゃんがペコリと頭を下げた。あ、これはご丁寧に……。
挨拶が終わると再び羊羹の咀嚼に戻る小猫ちゃん。羊羹好きなのかな?
取りあえず、レイをソファーに寝かせる。しかし、本当に爆睡してんなコイツ。
「待たせたわね。昨日ちょっとシャワーの時間がなかったものだから、いま汗を流してたの」
背後からリアス先輩の声が。
振り向くと、そこには胸元を第二ボタンまで開けた扇情的な格好をした先輩の姿があった。
な、なんつー格好をしてるんですかあなたはぁぁぁ!
シャワーを浴びていたためか頬が上気して色っぽく見える! うおおおおお、これを見ただけでも来た甲斐があるってものだぜぇぇぇ!
「……いやらしい
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