第五章 『魔への誘い』
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をホルスターに仕舞ったダンテは空いた右手で背中のリベリオンを抜いた。そしてそのまま投げつける。風切り音と共にリベリオンはシンの仮面を破壊し、ブラッドゴイルを突き抜けていく。勢い良く悪魔の群れへ突き進んでいったリベリオンは、あるゴートリングが気が付くよりも早く、その胴体に髑髏の装飾部分まで深々と突き刺さった。
腹部への激痛に、ゴートリングは態勢を崩す。
「! リベリオ――」
激痛の原因にゴートリングが気が付いた時には、すでに遅かった。ダンテはすぐ目の前にいた。
ゴートリングは本能的に叫ぼうとしていた。言葉には表せないような、逆賊へ向けての怨嗟の声を。しかしそれは叶わなかった。
ダンテはリベリオンの柄を、足で蹴りつけた。するとリベリオンはゴートリングの肉体を腹部から上半身を斬り裂き、空中へ投げ出さられた。
ゴートリングの目には、自身の鮮血が飛び散る中に舞うリベリオンが映っていた。かつては魔帝ムンドゥスの右腕として活躍していた魔剣士スパーダ。そのスパーダが生み出した魔剣の一振りがリベリオンだ。その髑髏の装飾は禍々しくもどこか美しく、悪魔すらも魅せられる魔力がある。そのリベリオンの柄に、ダンテの手が伸びた。
右手に掴んだリベリオンを振るい、左手に持つエボニーを連射する。白刃と弾丸が乱舞し、赤黒い波を真っ二つに切り裂くようにダンテは悪魔達を葬っていく。刃と弾丸が悪魔の肉を断ち血潮を撒き散らせ、悪魔の群れからはおびただしいほどの血が雨の様に滴り落ちていた。さながら悪魔の群れは血の雨を降らせている雲のようである。
「Foooooooo!」
ダンテの全身は悪魔の血肉に濡れ、赤いコートもより深い色に染まっていた。しかしダンテは気にもとめずに、愉快そうな声をあげて更にリベリオンを速く振るいエボニーの連射速度を上げた。よし熾烈に、より苛烈に狩人は獲物を仕留めていく。そしてとうとう悪魔の群れを突き抜けるところまで来ていた。そこにはちょうどブラッドゴートがいた。
ダンテはエボニーを仕舞うと、ブラッドゴートの角を握った。それを軸にダンテは身を翻して、ブラッドゴートの背後をとる。
「yheeea!」
そして気合とともにブラッドゴートの背にリベリオンを突き刺した。
「――ッ!」
声にならない叫声をブラッドゴートがあげるが、構わずにダンテはリベリオンを更に深く突き立てる。
リベリオンに背中から貫かれたものの、まだ命尽きていないブラッドゴートは背に乗ったダンテをふるい落とそうとはげしくもがく。しかしダンテは振り落とされるどころか、ブラッドゴートの角を操縦桿の様に操り、ブラッドゴートごと魔界の空を滑空していく。さながら暴れ馬を乗りこなすようにアクロバティックな軌道を描きながら、地表に迫っていた。そして鮮血のように
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