スーパーロボット大戦OGs
0116話
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ゥーニを守っていたそれではなく、1人の人間としての顔だった。
「私にっ! 私に……あなたと、恩人であるアクセル大尉と戦えと言うのですか!」
「この場にいるという事はそういう事だ」
「それはっ……それは、こうでもしないと大尉と会えないから……だからっ!」
「……俺がお前達を助けたのは、別に正義の心とか義侠心とかそういう理由じゃない。ただ単純に助けた方がこちらに利益があると思ったからだ。そこまで恩を感じる必要は無い」
「利益と言っても、大尉は私達を助けて彼等に合流させただけじゃないですか。それが何の利益になると言うんですか」
まさか、アラド達に対しての礼だとは言える筈もなく。ただ誤魔化すしか出来なかった。
「さて、な。それはお前が知る必要の無い話だ。ただ、お前達をアギラから救い出した事で十分利益を得たとだけは言っておく」
「それでも私達は……いえ、私はアクセル大尉に救われました! それだけは誰が何と言おうと変わりません! 例えそれがアクセル大尉、あなたでもです!」
……強くなったな。アギラの所から救い出した時にはどこか危うげな脆さを感じたが、今のオウカはあの時とはまるで別人のような強さを感じる。しなやかさが備わったとでもいうか。
男子三日会わざれば……とはよく言うが、女でも同じようなものか。
「そうか。ならもう俺からは何を言う必要もない。好きにしろ」
「はい。そうさせてもらいます」
そして次に通信に現れたのは、ブリット、リョウト、アヤの3人だった。
「ラミアさんから貴方の話は聞きました。アクセル・アルマー大尉。でも、ラミアさんの話を聞いただけではどうしても理解出来ない話があります」
「念動力の共振、か?」
「はい。貴方と僕やブリット君、アヤ大尉との間だけで起きる念動力の共振。その理由はラミアさんも知りませんでした」
「お父様に聞いても、特定の念動力者同士だけで起きる共振というのは前例がないと言ってたわ。そして共振と共に貴方に感じる、この郷愁のような懐かしい感じに関してはお手上げと。……教えて。貴方はなんなの?」
「最初は、シャドウミラーが来た世界の俺達のうち誰かがアクセル・アルマーと名乗っているのかと思った。だが、それもリョウトが実際にあんたとワシントンで会ったという事から否定された。そうなると、俺達とあんたの共通点は何だ? あんたは一体何なんだ? アヤ大尉と同じように、俺も知りたい。そして……」
ブリットの言葉が途切れると、グルルルという獣の唸り声のような音が聞こえてくる。
「聞いての通り、虎龍王もあんたの事を知りたがっている」
「そう聞かれた時、俺が何て答えるかくらいは既に予想しているんだろう?」
「ああ。俺を倒してみろ。倒せたら俺の知ってる事を教えてやる……だろ?」
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