セリカ・シルフィルとナベリウス
[3/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
れは数少ない対神宝具のひとつで、相手の神性が高い相手ほど制約・拘束力が高まる。神性を持たないものにとっては少々頑丈な鎖だがな。
「くっ、しまった…………あぐぅううううぅぅうぅぅっ!!」
つまり、魔神であるナベリウスに取ってはかなりの拘束力を発揮する。よって、先に放たれたゲイ・ボルグはナベリウスの心臓を貫く。流石に魔神だけあって、心臓を貫かれても死なないが。
「かはっ…………」
吐血し、背中から槍が生えたナベリウスに油断無く近づき、ダーインスレイヴで喉を斬って詠唱できなくする。これによって、このナベリウスが戦女神と同じならほぼ無効化出来たと言っていい。
「さて、これで終わりだな」
「キッ!」
睨みつけて来る幼女の額にソロモンの指輪の鉄の部分を付ける。ソロモンの指輪は真鍮と鉄でできており、良き魔神(天使)を使役する場合は真鍮の部位を、悪き魔神(悪魔)を使役する場合は鉄の部位を投げ当て、呪文を唱えるといかなる魔神も強制的に従わせ、あらゆる動植物の声までをも聞く力を与えてくれる。
「〜〜〜〜〜」
唱えて行くと同時にナベリウスの瞳が虚ろになっていく。そして、だんだんとトロンとした顔になった時に完成する。
「さあ、契約だ」
「わかった…………」
ナベリウスと俺が主でナベリウスが下僕として契約を行う。契約方法はアレなので、服従して甘えてくるナベリウスをケルベロスの上でやってしまう。大半の魔力を貰うと契約が完成し、ギフトゲームも俺の勝利となった。さて、ここで実験だ。拘束したままのナベリウスを見ながら、ソロモンの指輪を外す。
「っ!? この…………こほっ、こほっ…………? 逆らえない…………」
しかし、直ぐに身体の力を抜いてしまう。本来、この指輪で契約すると外した瞬間、契約が解除されて襲われるのだろうが、今回はもう一つの契約が生きている。そう、絶対に順守される契約書類による契約だ。
「これからお前は俺の物だ。少し苦しいが、我慢しろ」
ダーインスレイブの治療の為に喉の部分をごっそりとえぐりとって、エリクサーで瞬時に身体を回復させる。そして、拘束を外してやると、服の裾を引っ張られた。
「言う事…………何でも聞くから…………ケルちゃんにも…………」
「わかってる」
ケルベロスの治療もしてやると、ナベリウスは嬉しそうにお礼を言って来る。
「…………ありがとう…………」
「ああ。お前達はこれから俺の大事な仲間だからな。気にするな」
「ん…………わかった…………でも、ちょっと待ってて…………タルタロス様に言って来る…………」
「わかった」
負けた事やケルベロスに傷をおわした事はもう良いようだ。治したからか?
まあ、従ってくれるな
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ