第二章 A's編
第二十七話 『強襲』
[7/7]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
「「ハアアアアアッ!!」」
行かせまいと駆けようとしたが二人の咆哮とともに下からは光の棘が迫り、前方からは炎の波が押し寄せてきた。
それをなんとか交わした時にはすでに二人の姿はその場から消えうせていた。
さらに私が追うことを見越してなのか私の周囲一体に結界が構築させられている。
「完敗、か…。でも、まだ間に合わないことは無い!」
それで今手持ちのエモノ、ゲイ・ボルクを握り構えて、
「少しだけ休憩する前に一発でかいのをかましてやろうじゃないの!」
―――突き穿つ死翔の槍ッ!!
結界を破壊する程度の魔力を込めて真名開放をして結界に向けて放つ。
それによって私を閉じ込めていた結界を貫通して砕いた。
だけどそこで気が抜けたのか気づけば木に背中を預けていた。
傷と真名開放による不可が祟ったのか今はちょっと手足を動かすだけで脇腹に激痛が走る。
これじゃ現場に迎えないじゃない…。
「なのは…やられていないと、いいけど。でも私がこの様じゃ結構苦戦するかもしれない…。早く、回復させないと」
ふと、視界の内にぼやけているが知った顔が見えた気がした。
「お姉様―――――ッ!!」
…―――キーーーン―――…
いい具合に響いてきた…うん。間違うことなきって言葉が似合いそうな感じでフィアが私のところに、それはもう高速を越えるんじゃないかといえるほどの勢いで飛んできた。
よし、とりあえずこれでまだ私の運はつきていない事がわかった。
「お、お姉様! すごい傷ですよ!? 大丈夫ですか!」
「…ええ。少しあばら何本かいったみたいだけど現在急いで修復中ね。それでフィア、すぐに現場に向かわなければいけないの。
だから応急処置でもいいからすぐに回復魔法を使って私を治療して…。
私でこんなだからおそらくあっちは相当苦戦すると思うのよ。だからお願い…」
「お姉様…はい、わかりました!」
「それと…」
「はい?」
「久しぶりね、フィア。会いたかったわ…」
「お、お姉様〜!」
フィアに抱きつかれて痛みが走ったけど、すぐにフィアは気づいて私に回復魔法をかけてくれた。
シグナム…いえ、ヴォルケンリッター。あなた達の思い通りにはさせないわよ…!
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ