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ソードアート・オンライン〜ニ人目の双剣使い〜
本戦
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死銃から放たれる濃厚な殺気。これはVRMMOだから殺気なんてものは存在しないが確かに俺は威圧感を感じていた

「剣も銃もそうだが、どういう時に一番強くなると思う?」

「?」

「それは人を守るときだよ、ザザ」

「ほぅ……気付いていたか」

今度は嘲笑ではなく感心したような笑い

「それだけ特徴があるアバターをしていれば、な。赤目のザザよ」

「だが、おまえがログアウトしている間に二人……いや、三人のプレイヤーが死ぬぞ?」

ターゲットは三人か。そんなことをあっさりバラすってことはまだ余裕なのか?

「残念ながらそれは無理な話だな。なぜならおまえはここで俺が倒す」

「やれるものならやってみろ。影の英雄?」

俺はこの時、SAOでの対笑う棺桶の戦いを思い出していた
笑う棺桶。そのリーダーPoHの右腕にしてエストック使い、赤目のザザ。スピードならばあの閃光、アスナをも凌駕してみせた
俺が対決したのは一瞬。アスナを貫こうとしたエストックを弾いただけの一瞬。その後はキリトが斬り掛かっていたっけな

あの時のようにキリトもアスナもいない
しかも俺の手には剣は無い
だが、負けるわけにはいかない。あの時もそうだし、この時もそうだ

「行くぞ、ザザ」

「来い、リン」

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