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ソードアート・オンライン〜ニ人目の双剣使い〜
本戦
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に銃弾をリロードするも、ペイルライダーが持っていたショットガンのディレイ効果のためにろくに反撃もできず敢えなく敗退となった

「さすがに本戦まで来るプレイヤー。なかなかに強いな」

少なくとも技術ならキリトとまではいかないまでも中層プレイヤー上位並みである。まあ、見切りや聴音といったシステム外スキル。度量。それに生き残る力を見るとSAOのプレイヤーの方が遥かに上だろうが

「ん……?」

突如ペイルライダーが倒れた。ダインのようにDeadタグは出てないから死んではいないだろうが、倒れたまま動かない
理由として考えられるのは……

「睡眠……いや、麻痺か」

対巨大Mobように電磁スタン弾があるとは知っていたが、あれはかなりの大口径しか使えないしそれに一発当たりの値段がすごく高いため大会中ではお目にかかる機会がないと思っていた
だがなぜだ?見たところ装甲が薄いペイルライダーを電磁スタン弾で撃つ理由がわからない
電磁スタン弾を撃つことができるほどの大口径ならば通常弾で、しかも一撃で仕留めることができた
だが現実にペイルライダーは電磁スタン弾で撃たれている
そんな奇妙な行動をするプレイヤーはおそらくただ一人

「死銃……!」

ならばペイルライダーの命が危ない
素早く立ち上がると橋へ行く。場所がよかったのですぐにペイルライダーの前に立つことができた。そして先ほど弾が飛んできた方向をにらみつける

「……」

しばらくの沈黙。聞こえるのは葉が擦れ合う音と橋の下を流れる水の音のみだ

「来たな……」

姿は見えないが足音が聞こえた。水音などで紛れてしまいそうなほど小さかったが聴音を使ってギリギリ聞こえた

そして姿を現したのは全身をギリーマントで包み、顔に骸骨を模したマスクを被っているプレイヤー。目が赤く光っているのがまた不気味さを醸し出している

「お前が死銃か?」

俺はピースメーカーの銃口を突き付けながら言った
だが、そのプレイヤーはシュウシュウといった感じの風の音のような笑い声を上げる

「そうだ。俺が死銃だ。黒の剣士」

「ずいぶんと懐かしい名前を吐くがそいつは俺じゃないぞ?」

やはりこいつはSAO生還者。それもレッドプレイヤーで間違いない。俺はこの揚々の少ない声も風が吹くような笑い声も知っている

「いいや、おまえだ。キリトとリン。光と影の勇者」

「俺は勇者になった覚えはないがな」

俺と死銃は笑うがどちらも相手の隙を伺っているため空気が重い
後ろで倒れているペイルライダーもそれを感じているのか動かない

「だがおまえを倒すのが勇者いうならば勇者にでもなんでもなってやるよ」

「できるのか、おまえに。剣を捨て、そんな旧式の銃を握った、おまえに」

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