第八十八話 進展
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回復がすむと一誠は勢い良く立ち上がった。
「良し!!これでまだ頑張れるぜ!!」
一誠が張り切っているとアーシアが一誠に呼びかける。
「あの・・・イッセーさん」
「ん?何だ?アーシ・・・」
一誠が振り返り、言葉を発する前にアーシアは背伸びをして一誠の唇に自分の唇を当てた。ようするにキスをした。一誠も何をされたのか呆然としていた。そしてアーシアはゆっくりと離れ、顔を真っ赤にしながら笑顔を見せる。
「イッセーさん。大好きです!!ずっとおそばにいますから」
それを聞いた一誠は我に返り、幸せそうな笑顔を浮べていた。
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「一誠とアーシアがいないと思ったら、少し無粋だったかな?」
闇慈は二人の姿を探していて、見つけるとちょうどキスをしている場面だったので、慌てて身を隠した。しかしその二人の姿は本当に微笑ましい程だった。
「良かったね、イッセー。そしておめでとう、アーシア」
「・・・何をやってるんですか?闇慈先輩」
二人を祝福していると小猫が闇慈を探しに来たのか、近寄る。闇慈は人差し指を自分の口に当て、静かにするようにと言うポーズを取った。
「少し声を落とそうか?小猫ちゃん。二人に気付かれてしまうよ?」
小猫は少し首を傾げ、原因を確認すると、なるほどと首を上下に振る。
「・・・先輩。ここは二人だけにしてあげるべきだと思います」
「そうだね。知らなかったとはいえ、僕も空気を読め無さ過ぎたよ。行こうか?小猫ちゃん。もうすぐお昼だしね」
「・・・闇慈先輩とお母さんの手作り料理。楽しみです(私も先輩達に負けないくらい、闇慈先輩と・・・そのためにはもっと)」
小猫は一誠とアーシアの仲の良さに少し嫉妬したのか心で決意を固めていた。
そして午後の競技も終了し、結果は闇慈達のクラスが居る団体の優勝で終わった。こうして体育祭も無事に終了し、一誠とアーシアの進展も深まった。
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