21.決戦
[4/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
複数のヴォイド使いってこと忘れてねぇか。お前にシオンを任せた。.......早く行け、集」
「.........わかった。任せたよ、壊。これが終わったらみんなで会おう」
「.......当たり前だ」
集が綾瀬のヴォイドを使い、ガイがいる部屋に向かって行く。
白衣の少年が集に二本の片手剣を持ち邪魔をしようとする。
それを穹砲で撃ち抜く。
「......お前の相手は俺だ。......絶対助けろよ、集」
「まぁ、いいでしょう。もう手遅れです。例え、桜満シュウが間に合ったとしても恙神ガイがマナがそれを拒む」
「だとしても、集は進む......例え、それがどんな茨の道だとしても」
「それはそうと我々が一番驚いているのは、あなたですよ.......茨カイ」
「俺だと?」
「そうです。偽りの王でありながら真の王の力を手に入れた。我々にとっての一番の想定外でした」
「真の王だと?」
「あなたのその力は偽りの王の力........スクルージの力だった」
スクルージってあのフードの男か。
「彼は良く働いてくれました。ヴォイドゲノムの開発、10年前の黙示録.......ロストクリスマス.....マナの暴走を止めた.....人類にとっては英雄の様な存在です。あなたの右腕に宿るヴォイド、それは全てスクルージがイェット・トゥー・カムから取り出したヴォイドです」
イェット・トゥー・カムってあの水色の髪の少女のことか。でも、フードの男はキャロルって呼んでたよな。
「ロストクリスマスを止める際に自らのヴォイドの力に耐えきれなかったスクルージは右腕のみを残し姿を消した。それの右腕に触れた少年.......それがあなただ。茨カイ」
そうだ.......俺はあの日、瓦礫に埋れていた"右腕"、その右腕に触れた途端、俺の右腕は結晶と化し......その時、俺の右腕に偽りの王の力が備わった。
だが、その代償に俺の右腕に触れたものはキャンサー化し、命を奪う能力を手にいれてしまった。
「話を戻しましょう。君は第二次ロストクリスマスの時に新たなる力を二つ手に入れた。一つ目は、スクルージの.......いえ、イェット・トゥー・カムのヴォイドを同時に二つ出現させる能力。二つ目は、王の力の覚醒」
「王の力の覚醒?」
「はい、あなたは第二次ロストクリスマスの時、偽りの王ではなく、真の王へと覚醒した。その証拠にあなたは篠宮綾瀬のヴォイドを取り出してみせた。あれは篠宮綾瀬が椎名シオンのように特別なわけではない、あなたが真の王の力を手に入れたからだ。それと同時にキャンサー化させる能力もなくなった」
「全てを見透かしたように言いやがって........シオンが特別だって、ふざけるな!!あいつは普通
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ