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フェアリーダンス
新たな生活
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ほどの殺気が自分に向けてすごく向けられていることに気付く。絶対あいつだろと思いながら、美奈に話しかけて後ろの様子を見る。

「そういえば、美奈ちゃんの兄さん、君のことをすごく可愛がってたし」

「ちゃんはつけなくていいです。正直、私は兄が苦手なんですよ。ちょっと過保護というかシスコンというか……そこまでしなかったらいいお兄ちゃんなんだけどね」

「まあ、シスコンがなければイケメンのでいいお兄ちゃんだろうな」

 優は苦笑いをしながら視線だけずらすと、箸を噛んで睨んでいた。おい、行儀悪いぞ。

「そうですよね。それがなければいいですけどね」

「それよりさ、何で俺は睨まれてんの分かる?」

「え、ええと……その……私が優さんの病院でかっこいいって言ったときからなんです……あいつ、少しかっこいいからって調子乗ってるなって……」

 かっこいいという部分は小さく言っていたが優は聞き取った。

「ん、俺ってかっこいいのか?」

「普通にかっこいいですよ。お義母さんが言うには性格もいいって」

 お袋、何変なことを言ってんだ。俺のどこが優しいって言うんだよ。ていうかユキも優しいとか言ってたが自分ではどうだか分からん。話している間に皿を洗い終えた。奈美は、そろそろ学校に行ってきますといって、キッチンを後にした。優はエプロンを脱ぎ、椅子にかける。すると、お義父さんが言った。

「そういえば優君、君は学校とかはどうするんだい?こんな資料が来てたが」

 そう言って優は義父さんから一つの封筒をもらう。書かれていたのはSAOに閉じ込められた小中高の学生を対象とした学校を作るらしい。

「う〜ん、どうするかな。この学校なら大学まで保障されるし……」

「いや、ゆっくり決めなよ。まだあと三ヶ月あるんだから」

「私も反対しないから、自分の好きなところに行きなさい。私のせいであんまり自由じゃなかったからね。そのくらいは自分で選んでいいわよ」

「ありがとう」

 そう言って優は、部屋に戻ろうとする。すると純に話しかけられてた。

「おい、如月優」

「優でいいぞ」

「じゃあ、俺のことも純と呼べ」

 すごい好戦的な野郎だと思いながら振り向いた。純は、敵意を優に向けていた。

「おい、優。妹の奈美に手出したらただじゃおかねえからな」

「手を出すはずないだろ。仮にも俺も家族だ。義妹には手を出さねえよ」

「そうか、それならいいが、もし手出したらお前を殴り飛ばしてやるからな。というよりさっきから顔色が悪いぞ」

「どうでもいいだろ。それもいいがいいのか?学校遅刻するぞ?」

「ちっ……絶対、美奈に手出すなよ」

 純はそう言って学校に向かった。その後に部屋に向かう。


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