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フェアリーダンス
新たな生活
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やっぱり両手を使った。感覚がなく切りづらかったがなんとか人数分の料理を作っているとお袋と着替えた美奈が入ってきた。

「あっ、優。おはよう。」

「おはよう、お袋」

 そう返して皿に料理を移していく。全部作り終えると義祖父さんと義父さんが入ってきた。

「おお!!」

 入ってきて、声を上げる。

「美奈、今日は少し豪華じゃないか!いつの間にこんなにレパートリー増やしたんだ?」

「えっ……今日私が作ってないよ。今日は起きたら優さんがキッチンに入ってきてエプロン着て作ったの」

「すごいじゃないか!家は美奈がちょっとかじってるくらいであまり誰もやらないから助かるよ!!」

「言ったじゃないですかお義父さん。優は普通の高校生とは少しスペックが違うって」

 お袋が言うと義祖父さん笑いながら席に着いた。義父さんはありがとうと言って席に着く。そしてまだ一人着てないことに気がつく。

「あれ、息子さんはどうしたんっすか?」

 優がまだ来ていない純のことを話すと義祖父さんは笑った。

「ハッ、ハッ、ハッ。大丈夫だよ、優君。どうせ純はそろそろおきてくるから」

 そういい終えると、今に誰かが入ってくる。

「はよーっす」

 同い年ぐらいの人だから彼が純で間違いないだろう。制服を着て、身だしなみをしっかりと整えていた。

「ようやく起きたか純。たまにはお前、早く起きて朝の鍛錬をせんか」

「嫌だね。俺は朝に弱いから絶対無理。って言うか今日は一段とうまそうな飯だな。さすが俺の自慢の妹だ。ご褒美に額にキスしてやろう」

 そう言って純は、美奈に近づいて額にキスしようとする。優はそれを見て思った。この兄はシスコンだと。美奈はそれをかわしながら言った。

「お兄ちゃん今日は、私が作ったんじゃないよ。それよりもうやめて」

 美奈がそう言うとキスしようとするのをやめ、考えるように呟いた。

「父さんとじいちゃんはないだろ……義母さんは料理できないし……やっぱりいな……」

 言葉が止まる。なぜなら、彼の目に優が入ったからだ。瞬間、驚いた顔をした。

「おまえ……如月優だっけ?」

「知ってくれててうれしいな」

 すると純は少し敵意を向けた視線で見てくる。

「ああ。この料理お前が作ったのか?」

「そうだけど、そろそろ席について食べたほうがいいぞ。冷めたら美味しくないからな」

「そうだな」

 そして純は席に着きご飯を食べ始める。優は先に食べ終えたため食器を片付ける。するとすぐに美奈もやってくる。

「私が片付けやります」

「いや、早く終わらせるから二人でやろうか」

「はい」

 そう言うと笑顔になった。

 すると後ろから物凄い
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