フェアリーダンス
新たな生活
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た。まあ、病院でも色々あった。直葉が俺が面会が可能になった時に思いっきり飛びついてきたり、カズが俺の病室に来ていきなり殴りこんでくるし、色々とあった。
今現在は、福岡の家に住んでいる。
家の周りが広いのでちょうど体力を戻すのにいい距離だったため走っている。一時間ほど走って、家に帰る。ちょうど、義父さんと義祖父さんにあった。
「おはようございます」
「おお、優くん!君は朝が早いね!感心だ」
義祖父さんがそう言って義父さんも頷く。
「本当だ。純なんて朝稽古すると言ってもまったく起きないしな」
「そうなんですか。ちょっとリハビリついでなんですが、俺も稽古に付き合っていいですか?」
「大丈夫かい?身体のほうはまだ万全じゃないんだろ?それに、内臓の方に食らったりしたらどうなるか分からないよ?」
「えっ?つまりあれですか?俺はリハビリをやるつもりで言ったんですけど普通に試合をしようってことですか?」
「そうだけど?何か間違ったことを言ったかな?」
優は思った。この道場が有名になったのはこの人たちのような戦闘狂がいたからだと。それなら断っておきます、といってシャワーを浴びに行く。しかし、家の敷地の広さと複雑な構造から迷ってしまった。
「やベー……どうせなら道、聞いときゃよかった」
そう呟いて、もと来た道を戻っていく。長い間のダンジョン生活により自分の頭にどんどん地図を書いていく。ようやく、シャワーを見つけることができた時、時間はすでに三十分も立っていた。素早く汗を流して素早く着替え、キッチンに向かう。キッチンに入ると一人の女の子がいた。その子はまだ起きたばかりだったようで、パジャマ姿で目元をごしごしとしていた。しかし、俺を見ると、一度目をぱちくりしてから驚いた表情をした。
「あ、あなた、東京の病院の中で眠ってた人ですか!?」
「まあ、そうだけど、よく悲鳴とか上げなかったね。ドロボーだ!!とか」
「そんなこといいませんよ。それよりいつ来たんですか?」
「ああ、昨日の夜、君の寝た後にな」
「そ、そうですか。あっ……自己紹介忘れてました。私、美奈って言います」
「ああ、俺は如月優。優で構わないよ」
自己紹介を終えたところで優は昨日、自分の荷物から出して置いていたエプロンに着替える。その様子を見た美奈は言った。
「もしかして、優さんって料理するんですか?」
「ああ、お袋はこういうのからっきしだろ?だから俺が料理を作ったりしてたんだ。まあ、二年間も、これをしっかり使ってないし、まだ片腕も回復してないからちゃんとできるか分からないけど」
そう言って調理を開始する。朝は無難に焼き魚に味噌汁、おひたしにご飯だろう。片腕だけで作ろうと思うが
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