セリカ・シルフィルと箱庭
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々ペストを貰うつもりだから、これぐらいは別に構わない。
「さて、じゃあジン。もう一つお仕事だ」
「え?」
「これをアクアにお前が与えろ」
「何ですか、これ?」
「秘密だ」
「はぁ…………」
不思議がりながらもジンは俺が与えた水をアクアに飲ませる。
『ふにゅうううううううぅぅっ!! ちっ、力が…………湧いてくるぅうっ!!!』
飲ませたのは生命の水。エリクサーと呼ばれている物だ。水の精霊にとってはブーストアイテムだろうと思ったが、かなり強力になったようだ。
「えっと、何を飲ましたの?」
「後で教えてやるから前もこれを飲め」
「はっ、はい…………かっ、身体が熱い…………」
「よし、アクアにも飲ませろ」
「うん」
飲んだのを確認した俺は王の財宝からフラガラッハを召喚する。
「ジン、アクアが飲んだのはエリクサー。お前が飲んだのはアムリタだ」
「え?」
「よかったな。これでお前は不死だ」
「ちょっ!!」
「そして、俺と黒ウサギで今からお前に訓練を施す。何、何度死んでも大丈夫だ。治癒術も使えるし、安心して死んでくれ」
「ちょっ!?」
「さぁ、楽しい訓練の始まりだ。お前は精霊使い。まずは避けて生き残る事だけを考えろ」
「ひっ、ひいぃいいいいぃいいいいぃぃぃっ!!!」
それから数年の間、ノーネームの本拠地にジン・ラッセルの悲鳴響き続けた。
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