セリカ・シルフィルと箱庭
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“トリトニスの滝の主”』
「それじゃあ、どちらからいく?」
「お前からで構わんぞ」
「では…………これで行くか。来い、ミョルニル」
ミョルニルは、北欧神話に登場する神トールが持つ鎚だ。俺はそれを王の財宝から取り出して、長い時間をかけて魔力を込める。
「馬鹿なっ!!」
そして、水神に向かって飛び上がりながらミョルニルを叩き込む。膨大な神の雷撃を込めたミョルニルを叩き込むと、水神は悲鳴を上げる。それもそのはずだ。何故なら天に昇る程、大量の神の雷を受けたのだから。それに、この身体と雷は非常に相性が良い。
「さて、次はお前の番だ」
「ぐ…………貴様、神格持ちか…………?」
「そうかもしれないし、そうじゃないかもしれないな。詳しくは記憶に無いのでわからんがな」
このスペックは女神の物だが、どうなってるかはわからん。
「よかろう。我の負けよ。持っていけ」
「ああ」
「精霊の子供だ。後は自分で育てよ」
まあ、今は力無くても構わん。何故なら、元からお土産だからだ。
「ああ、また遊ぼうぜ」
「ふん。今度は負けぬ」
俺は水神を倒すと同時にギフトを一つだけコピー複製した。得たギフトは水流を作り出すギフトだ。
本拠地に帰ったら、黒ウサギが心配そうに門の前で立っていた。
「ただいま」
「お帰りなさいませ。守備はどうですか?」
「ほら、水樹の苗だ」
「わぁ!! こんなに大きな水樹の苗なんて凄いですよ、セリカ様kつ!!」
感極まったのか、抱き着いて来る黒ウサギの頭をこれ幸いと撫でてやる。
「はっ!? 黒ウサギはなんてはしたない事を…………」
「真っ赤になってないで水路が枯れる前に水樹を設置して来い。それとジンを呼んでくれ」
「はい! 黒ウサギにお任せ下さい!!」
超特急で走りさる黒ウサギ。その場で座って仮眠を取ってるとジンがやって来た。
「セリカ、呼びました?」
「ああ。お前に土産だ。確か、精霊使役者だっただろ」
「はい」
「水の精霊の子供だ…………名前はなんだ?」
水滴みたいな小さな精霊だ。
『アクア』
「なら、アクア。お前はこれからジンと契約して彼を主とし、彼を支えろ」
『わかった』
「良いの? この子はセリカが手に入れてきたのに…………」
「俺一人じゃ限界はすぐに訪れる。お前を少なくとも戦力に叩き上げる。その為の力だ。働いて返してくれればそれでいい」
「わかった。アクア、よろしく」
『はい。よろしくお願いします、マスター』
晴れてジンと精霊のアクアは契約を交わした。元
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