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嫌いなのは陽龍です
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第十八話 嫌いなのは陽龍です
「えっと、改めて自己紹介をしてくれるかな?」
席に座った僕らに美由希さんがそう提案してきた。
「はい。じゃあまずは僕から。
浅賀陽龍、男!です。女じゃないです。お、と、こ!です。好きなものは色々。特技は・・・」
『馬鹿力』
「・・・だそうです。他にも、簡単な剣術くらいならできます。男です」
「じゃあ次は私ね。
浅賀美愛です。好きなものは甘いもので、辛いのとか苦いのはあんまり好きではないです。陽龍ことおにぃの双子の妹です」
僕たち兄妹は自己紹介を終える。
「次は私ね。
アリサ・バニ「バーニング」バニングス!好きなものは辛いもので、嫌いなのは陽龍です」
アリサ酷い子!
「それは陽龍くんの自業自得だとおもうよー。
月村すずかです。好きなのは猫で、嫌いなのは「陽龍」じゃなくて、猫をいじめる人です」
「それじゃあ最後に、内山慎吾です。好きなのは・・・特になくて、嫌いなのは「陽龍」いい加減にしなさい。嫌いなのは「バーニング」お前もか!とりあえずうるさい奴で」
そして僕たちは全員自己紹介を終える。
「えっと、なのはの姉の高町美由希です。えっと・・・さっきはごめんね?」
もう慣れちゃったんだよ・・・
そんなことを思っていると、奥から一人の男性が出てきた。
「みんな、何をしているんだ?」
『あ、恭ちゃん(お兄ちゃん)』
「こっちにいるのは私となのはの兄で、長男」
「恭也だ、よろしくな。で、何をしてたんだ?」
「お姉ちゃんが陽龍くんを女の子と間違えちゃったから、自己紹介をしてたの」
「美由希・・・」
恭也さんは美由希さんを蔑んだ視線で見る。
「だ、だって本当に女の子みたいなんだよ!?恭ちゃんはわかるの?」
ぐさっ
「あたりまえだ。君が陽龍くんだろ?」
そう言って僕の頭を撫でてくれる恭也さん。
「恭也さん、大好きだー!」
だきっ
「美由希・・・」
「え、これも私のせい?」
「人の性別を間違えたバツだ。父さんと母さんを呼んでこい」
「う〜、わかりました〜」
美由希さんはそう言ってしょぼしょぼと奥へ入っていくのであった。
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