第63話 =魔法=
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がこっちを見ている場合、そのプレイヤーに渡すデータを得るためにシステムが俺たちを《参照》するわけだけど、その流れを脳が感じ取る』らしい。
「「……はぁ…」」
ネットに詳しくない俺とどうやらそっち方面には疎いらしいリーファが限界を迎え、ついていけないと言う意味を含めた返事を送ってしまった。
「ユイ、近くにプレイヤーはいるか?」
「いいえ、反応はありません」
キリトの胸ポケットからひょこっと出てきたピクシーはその頭をふるふると横に動かす。
「ユイに見えないのなら……居ないんだろうなぁ…」
「もしかしたらトレーサーがついてるのかもね」
また意味のわからない単語が出てきた…。でも親切なリーファのおかげでトレーサーというのは魔法の一種で小さい使い魔が術者に対称の位置を教える追跡魔法らしい。
「めちゃくちゃ便利だな…それ」
「それって解除できないの?」
「トレーサーを見つければ、そいつを倒せば解除できるけど、術者のスキルが高ければ高いほど対象との間に取れる距離も増えるから、こんなフィールドだと無理ね」
「なんだ、残念。…でも一応警戒しといたほうがいいな」
「だな」「うん」
異口同音に2人が返事したのを聞き、俺たちは地面を蹴って浮かび上がり、ルグルー回廊を目指す。
ここから数分間、どうせなら、ということでアクロバティックな飛び方で何度か墜落しかけてリーファに怒られキリトに笑われたりしたが何とか持ち直して洞窟の入り口まで到達することが出来た。展開的にはキリトが昔見たことのあるらしいファンタジーものに似ているらしいのだがそれに必要な悪魔系モンスターはここには存在しないと言うことでキリトが残念がっていた。その代わりといえばなんだけどオークの退治を任されてしまって少しげんなりしていたが。
「そういえば2人って魔法スキル上げてるの?」
「あー、まぁ種族の初期設定のやつだけなら……。使ったことはあまり無いけど…」
「俺は初期設定の『雷系魔法』に『付加魔法』、あとは…『回復魔法』かな。…あ、『闇魔法』も入れてみたぜ」
ちなみにこれは全部、テイルズの術が使えるとわかった瞬間に入れたものだ。『闇魔法』と『回復魔法』は適正種族じゃないためか初期術しか使えず全然使っていないが…。
「リクヤ君が入れてる理由って……」
どうやら察しがついたらしいリーファに元気よく頷くと呆れたような顔をされそのままキリトにスプリガンが得意な灯りの術の使用を頼む。が、当のスプリガンの少年は術のスペルがわからずユイに教えてもらっていた。ユイが単語を丁寧に一区切りずつ言ってくれたので一応効果は得られたものの…
「え…えっと…?…お、オース・ナウザン・の…ノート…?」
いざ、1人で言ってみろ
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